チャイルドシート設置の義務化以前では、12歳以下の子供は大人1人が子供1.5人分で、子供3人を適当に後部座席に乗せていたなどでした。
しかし、チャイルドシートが義務化された今では事情が異なります。
こちらでは、場所がどうしてもかさばるチャイルドシートを2台付けた場合におすすめの車選びを解説します。
2台のチャイルドシートが必要な家族向けの車選び
子供が一人の場合、チャイルドシートを助手席や、ミニバンなら中央の席に取り付けることができますが、子供が二人になると、話は少し変わってきますね。チャイルドシートを2つ設置する場合、どこにどう配置するかは悩ましいところです。狭い車では、後部座席に2つのチャイルドシートを取り付けるか、あるいは助手席と後部座席に1つずつ設置するかが考えられます。
しかし、このような配置にすると、何かあった時にすぐに対応するのが難しくなったり、車内が狭く感じられるなどの不便さが生じることもあります。特に、チャイルドシートやジュニアシートを2つも設置すると、車内がかなり窮屈になります。そんな時、問題となるのが車内での移動のしやすさです。
狭い車でチャイルドシートやジュニアシートを2つ設置するのは困難で、そういった場合はやはりある程度大きな車が必要になってきます。
そこで、今回はチャイルドシートやジュニアシートを2台設置しても窮屈感が少ない、または感じにくい車をご紹介します。このような車を選ぶことで、家族みんなが快適に過ごせる車内空間を確保できるでしょう。
チャイルドシート2台付けるなら「ミニバンかプチバン」
チャイルドシートを二つ装着しても狭くなりすぎない車をお探しなら、ミニバンが一番おすすめです。ミニバンは広々としていて、家族での長距離移動も快適にできます。
その次におすすめなのは、ホンダのフリードのようなプチバンかもしれません。これらもファミリーに優しい設計がされています。
最近人気の大型軽自動車もいい選択肢ですが、チャイルドシートを取り付けるだけでなく、3列目シートが使えるかどうかもチェックする必要があります。つまり、家族が増えたときにも対応できるような車を選ぶことが大切です。
また、車内の広さはもちろん重要ですが、2列目のシートの形状にも注目しましょう。2列目シートが快適で、使い勝手がいいかどうかも、家族みんなが車内で過ごす時間を考えると、大事なポイントになります。
ミニバン
2つのチャイルドシートを取り付ける場合、ミニバンが最適な選択だということにほとんど異論はないでしょう。ミニバンの中でも、特に中央のシートの形状が利便性に大きく影響します。
この点については後ほど詳しくお話ししますが、一般的には7人乗りのミニバンを選ぶのが、最も良い選択肢となります。
トヨタノア・ヴォクシーの動画に見る「セカンドシートアレンジ」
2台のチャイルドシートを付ける場合に、ミニバンが最高におすすめなのはシートアレンジに自由が効くために、室内空間を広くとれるのみならず、チャイルドシートを付けても世話がしやすい点があげらるます。
以下に、トヨタYouTubeショールームチャンネルの「【NOAH/VOXY】商品紹介 セカンドシートの快適性篇」動画をご覧ください。
※音が出るので注意してください
めちゃめちゃ広く見えますが5ナンバー車なので実際にはそれなりです。(撮影うまいですよね…)
とはいえ、シートアレンジに自由が効くのはチャイルドシートを2台付けるにはもってこいです。
お子さんが3人居る場合に、一番上の子が成長すれば2人の子供の面倒も見てくれますし、将来を見越して購入するうえでもミニバンはやはり家族の車で最強です。
プチバン
ミニバンに次いでチャイルドシートを2台付けるのにおすすめの車はプチバンです。
プチバンはあまりなじみの無いクラスかもしれませんが、代表的な車にホンダフリードがあります。
せっかくなのでホンダフリードについても動画で内容を見てみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=EruCDE6D4P8&pp=ygUa44Ob44Oz44OA44OV44Oq44O844OJ44CAY20%3D
※音が出るので注意してください
3列シートではない車や、3列シートでも後部シートが非常に狭く、おまけのような座席配列の場合もありますが、チャイルドシートを付ける場合にはそれほど気にならない狭さです。
一方で、複数台のチャイルドシートを付けた場合の世話については、どうしてもミニバンのほうが望ましい状況で、これはチャイルドシート設置をして狭くなった車内の移動に影響するからです。
軽自動車
軽自動車でチャイルドシートを2台付けることは、少し消極的な選択になるかもしれませんが、使い勝手が全くないわけではありません。
20年以上前の軽自動車は小さい「ミニカー」でしたが、最近の軽自動車は高さがあるので、実は小さいコンパクトカーよりも中が広いんです。だから、室内のスペースは結構広く取れます。
ただ、幅の面では、軽自動車はやっぱり限界があって、チャイルドシートを2台置くと、かなり狭く感じることがあります。
でも、良い点もあります。軽自動車は大人2人と子供3人で乗る場合、子供3人を大人2人として数えることができるので、上手くすれば定員内に収めることができます。
2台のチャイルドシートの設置方法と配置
2列目シートの形がなぜ重要かというと、チャイルドシートを設置することで乗り降りが難しくなることがあります。そのたびにチャイルドシートを外したり設置したりするのは、車の利用を不便にしますよね。
だから、2列目シートは分かれているタイプが便利です。このようなシートは「キャプテンシート」と呼ばれます。キャプテンシートを採用している車は、2列目が2席になるので、7人乗りのミニバンに多いです。これで、どんなシート配置なのかがわかりやすくなります。
2列目にチャイルドシートを置くことをおすすめしていますが、3列目に2台のチャイルドシートを設置する場合はどうでしょう?実は、3列目に2台チャイルドシートを置くと、いくつか問題が出てきます。
3列目に2台のチャイルドシートを付ける問題とは
3列目にチャイルドシートを取り付けると、子どもの世話をする際に誰が面倒を見るかが問題になります。チャイルドシートは場所を取るので、3列目に2台取り付けると、他に座るスペースがなくなることがあります。
その結果、2列目に座っている人が、3列目のチャイルドシートに座っている子どもの面倒を見ることになります。でも、後ろの席の面倒を見るのは、想像してみればわかる通り、大変です。一方で、3列目の人が2列目のチャイルドシートに座っている子どもの面倒を見るのは、そんなに難しくありません。
ですから、チャイルドシートをどの席に取り付けるかは、とても重要です。これによって、「2列目の席が分かれているか(キャプテンシートか)」や「2列目にチャイルドシートを取り付けるか」というのが、2台のチャイルドシートを取り付けられる車を選ぶ上での大事なポイントになります。
おすすめのチャイルドシート2台対応車種
家族構成やライフスタイルに合わせて、チャイルドシート2台対応のおすすめ車種を紹介します。
4人家族向け
4人家族向けのチャイルドシート2台設置おすすめ車種はダイハツタントです。
以下に、YouTube「DaihatsuOfficial」のタントカスタム室内紹介動画がありますが、助手席側のドアに柱がないので間口が広い点が確認出来ます。
※音が出るので注意してください
他社の大型軽自動車についても広さなどでそれほど変わらないわけですが、やはりミラクルオープンドアの利便性は高い点が挙げられます。
チャイルドシートを2台付けるとなればそれほど変わらない場合が多いですが、常に4人を乗車させるわけではなく、その場合には荷物を載せやすいミラクルオープンドアの真価が発揮されます。
ただし、チャイルドシートを2台付けるとなれば、特に世話をする場合にちょっと狭すぎる点は否めません。
やはり出来ることならチャイルドシートを2台付けるのであればミニバンがおすすめで、最低でもプチバンを購入することをおすすめします。
5人家族向け
5人家族の場合、大人2人と子供3人で構成されていれば、理論上は定員4名の軽自動車でも足ります。しかし、子供たちは成長していくし、前にも話した通り、世話をするのに軽自動車では狭すぎることがあります。
そんなときは、ミニバンやプチバンがいい選択肢になります。特にミニバンは家族みんなで快適に過ごせるスペースを提供してくれます。
下取りの価値も考えると、トヨタのヴォクシーなどが無難な選択肢と言えるでしょう。ヴォクシーは広々として使い勝手が良く、家族の成長に合わせて長く使える車です。
チャイルドシートの配置について
2台のチャイルドシートを車に載せる場合、どの車がおすすめかという点を見てきましたね。次に、これらのチャイルドシートをどこに設置するのが良いかについて考えてみましょう。
チャイルドシートを設置する場所は、安全性と使いやすさの両方を考慮する必要があります。一般的には、後部座席の左右の席にチャイルドシートを設置することが推奨されています。これは、後部座席が前部座席よりも衝突時の影響を受けにくいため、子どもの安全を守る上で最適な配置とされています。
助手席チャイルドシートは安全性を損なうので危険!
助手席にチャイルドシートを取り付けると、運転手にとっては気が散る原因になり、負担が大きくなります。
もしミニバンを一人で運転している場合は仕方がないですが、そうでない時には、運転しながら子供の様子を気にしたり、手が届く場所にチャイルドシートがあると、安全運転に影響が出ます。
ですから、チャイルドシートを2つ取り付ける必要がある場合は、できれば2列目のシートに取り付けるほうがいいですね。
チャイルドシート2台を付けるなら2列目シート
チャイルドシートは子供の安全を守るために必要ですが、設置場所によって運転者や保護者の負担が変わります。このため、2列目の席にチャイルドシートを設置するのが一番いいとされています。この位置なら、運転者も保護者も負担が少なく、子供をしっかり見守ることができます。
もし、車に2つのチャイルドシートを設置する必要がある場合は、どちらも2列目に置くこともできますし、子供の世話をしやすいように1つは2列目のキャプテンシート、もう1つは3列目に設置するという方法もあります。
個人的な意見としては、運転席から直接見えない車の右側にチャイルドシートを設置する方が、さらに良いと思います。これにより、運転中の気が散ることも少なく、安全運転に集中できます。
2列目右側にチャイルドシートを付ける理由
チャイルドシートを2列目の右側に設置する理由は、運転者が子供を見やすくするためです。運転中に子供の様子を気にすることが多いため、これが一つの理由です。
車内での安全な場所に関しては、実は運転席の側が一番安全とされています。これは、運転手が無意識にでも自分を守る方向に車を操る傾向があるためです。そのため、車の中で最も危険な場所は助手席とされています。
保護者としては、何よりも子供の安全を最優先に考えます。その観点からも、運転席の後ろ側、つまり2列目の右側にチャイルドシートを設置することは、安全性を考慮した選択と言えるでしょう。
これから、快適にチャイルドシートを2台設置できるミニバンについて見ていくことにしましょう。
7人乗り・8人乗りの選択「7人乗り」がおすすめ
ミニバンやプチバンで2列目シートに2台のチャイルドシートを設置することをおすすめしてきました。しかし、別の方法として助手席と2列目シートに1台ずつチャイルドシートを設置することも考えられます。この配置だと、子どもの面倒を見やすく、一見問題が少ないように思えます。
でも、実はこの方法はあまりおすすめできない理由がありますが、次の段落でまとめて解説します。
7人乗りミニバンが最適
キャプテンシートというのは、2列目の席が2人用に設定されているミニバンのことを指します。これらの席は一見するだけで分かりやすく、それぞれが独立した椅子になっているタイプです。逆に、2列目が3人乗りの車は、一般的にベンチシートと呼ばれる形式で、これは一つの長い席になっています。
後ろの席に行くときに、ベンチシートだと移動が大変になりがちです。特に、チャイルドシートを2台設置する場合、移動がさらに面倒になることがあります。しかし、キャプテンシートのある車では、チャイルドシートを2台設置しても、3列目の席へのアクセスが快適です。
1台のチャイルドシートを設置する場合でも、キャプテンシートはとても便利です。ですので、チャイルドシートの使用を考えているなら、2列目が2人乗りのミニバンを選ぶのがおすすめです。
7人乗りのミニバンをピックアップ
7人乗りのミニバンをお探しの方に、2列目が2人乗りのモデルをいくつか紹介します。これらの車種は、家族や友人との移動に便利な広さと快適さを提供します。
- エリシオン・プレステージ
- エルグランド
- アルファード
- ヴェルファイア
- エスティマハイブリッド
- マークXジオ
- セレナ
- デリカD:5
- ステップワゴン3thスパーダ
- グランディス
- MPV
- ヴォクシー
- ノア
- ウィッシュ
- フリード
これらの車は基本的に2列目が2人乗りの7人乗りミニバンに限定されます。また、3列目シートが2人乗りの場合、キャプテンシート仕様ではないことに注意が必要です。購入時の参考にしてください。
モデルチェンジによって細かな仕様が変わることがありますが、最近の主流は2列目にキャプテンシートを採用した7人乗りモデルが多いです。2列目を3人乗りにするシート配置は、もう少し古い車種に多い特徴です。
車選びをする際は、キャプテンシートの有無を販売店に確認することが大切です。この一手間を加えることで、後悔のない車選びができるはずです。どんな車種でも、ご自身のニーズに合ったものを見つけてくださいね。
チャイルドシートが付けやすい車をネットで探す場合
ここまで説明してきたようにチャイルドシートを2台付けられる車はミニバンがおすすめですが、ネットで探す場合には詳細が見られるか分からないので注意が必要です。
というのも、相手側がその意図がないとしても、最終的に車を見てみたら「8人乗りだった!」なんてこともありえるからです。
その点で、今はネットから車を探すことが多くなるのですが、相手から好みの車を探してくれるサービスを利用すると解決します。
「最長10年保証」という条件もおすすめできるポイントなので、もしチャイルドシートを付けられる良い中古車を探している場合は試してみてください。
チャイルドシート2台付けられる車選び:まとめ
ココまで見てきたように、チャイルドシートを2台つけるとなれば、なかなか車の選択に制約が出てきます。
特に重要であると考えるのは2列目のシートタイプであり、ここがキャプテンシートかどうかで乗車の快適性が変わってきますので、注意して選んでもらいたいと思います。
新車でミニバンを買う場合には、最近の車であれば商用車などの特殊な車を除けば、キャプテンシート車のほうが一般的で、ちょっと注意する程度でよいですが、中古車の場合にはまだまだ2列目がベンチシートである車も少なくないので注意が必要でしょう。
もし、中古車でミニバンを探している場合には、良い車があってもシートタイプで断念するというのは面倒ですから、専用の検索サービスを使ってくださいね。
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子供が2人いると面倒を見るのも大変ですが、車選びをしっかりすることでかなり変わってくるので、これから探すという方は特に注意して2列目を確認して欲しいと思います。
以上、チャイルドシート2台装着に適した車特集でした。
あなたの車選びにお役立てください。
よくある質問
軽自動車でもチャイルドシート2台付けられますか?
軽自動車でもチャイルドシートは2台付けられますが、配置に若干の問題が出る場合があります。
軽自動車では大人で定員が4名なので、後方座席に2台のチャイルドシートを設置すると、何か面倒があった場合には車を止めて様子を見なければいけません。
チャイルドシート設置場所別の危険性を知りたいです。
チャイルドシートの設置で比較的安全なのはミニバン中央部の座席に設置することです。
一見すると助手席が安全層に思えますが、交通事故時に展開するエアバッグがチャイルドシートとあわずに悪影響を及ばす可能性があります。
またミニバンでいう3列目は後方からの追突による損傷が懸念されることから、ミニバンであれば中央部の座席にチャイルドシートを設置することが比較的安全であると言えます。
子供がチャイルドシートを嫌がるのですがどうしたらよいですか?
お子様がチャイルドシートを嫌がりだした場合には、その解決は簡単ではなく、「窮屈で嫌なもの」と認知されることを事前に避けることが望ましいです。
これは幼年で言葉が理解しづらい子供から理解はできるけど態度を変えない老年まで共通で、説得によって何とかなるものではないという難しさがあります。
子供の場合には多くの親御さんが行っているように、スマホなどでお気に入りの気がまぎれる動画を見せて「チャイルドシートは動画が見れる」という認知に変えることが効果的です。
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