最近何かと耳にする残クレですが、車の新しい買い方としては良い方法だと思います。
残クレは、月々の負担を軽くして、気軽に車を買うことが出来るのは、過去には選択できなかった方法ですので、特に頭金を用意できない場合などに使い勝手が良いですね。
しかしながら、実際には次の3点で残クレが不利であり、残クレのデメリットを知らないまま使っている方も多いので注意が必要です。
- 据え置き部分の利息は全額しっかりかかる
- 車を買う場合、総支払額では高い金利のディーラーローンが有利である場合も多い
- 車状態によっては満期日にお金を支払う場合がある
どの残クレのデメリットも使いたくなくなる理由ですが、一番遭遇するのは満期日に車を買う選択をする人があまりにも多いことです。
そもそも、車を購入するとしたら、元本が据え置きになる残クレは利息を多く払うことになりますので、総支払額の面で不利なのですが、このことは後に解決することとして「問題も据え置き」にしている可能性が高いです。
車というのは何かとお金がかかるので、長い目で見ると不利になる残クレを、経済的に厳しいからと選ぶことは問題を先送りしているに過ぎないことを、当然ディーラーは説明しません。(車売れなくなりますから^^;)
今回はこの残クレのデメリットについて、お金に関することを詳しく見ていきます。
残クレはもらい事故でも悲惨
あなたが残クレを組む上でのデメリットはたくさんあります!
- 金利は高くないが据置き分に利息がかかるので支払総額が高い
- 事故をもらった場合にも厳しい評価減がある
- もらい事故でも評価減なので高い車両保険を使う必要あり
最大のデメリットは満期後に再契約したら総支払額が普通のローンやクレジット契約をするよりも高くなります。
残クレとは残価設定型クレジットの略です。クレジットですからローンとは異なる点に注意したいところですが、一般の人は分割払いということでこれらの言葉を使っているのでそれほど気にしなくても良いでしょう。買う車について残価率を設定して、残価部分については利息だけ支払うことを契約する金融です。
つまり残価部分については据え置きとして、残った部分について返済を決められた分割回数で支払うわけですから、支払総額の点で元本が据え置き分は減らないので不利になりやすいというわけです。
長い期間で支払いを行っていきますから、あまり気にならないという方もいますけど重要なことなので絶対に頭に入れて置いてください。
ただし、通常のローンよりも残クレのほうが金利が低いケースが多いですから、一概にいうことは難しいのも問題を複雑化していますね。
ということですから、金利を比べてあなたの信用力で組める普通のローンと残クレの金利差を確認することが重要ですね。
あとはディーラーの営業マンに利息計算を任せて見積を出してもらったらよいと思います。
残価設定ローンで事故をした場合の評価損
残価設定型ローンを利用して車を購入する場合、契約の終了時に車を下取りに出す選択肢がありますが、事故に遭った車は査定額が下がることが一般的です。事故などで車の価値が大きく下がった場合、残念ながら当初の契約通りの価格での下取りは期待できず、価値が下がった分を自己負担することになる可能性があります。
もし車両保険が適用される場合は、車のダメージを修理することは可能です。しかし、骨組みまで損傷が深い場合は、完全に修復が不可能であり、修復歴がある車、いわゆる事故車として扱われることになります。
これは、残価設定型ローンを利用して車を購入する際に、将来支払うかもしれない追加の費用に影響を与える重要なポイントです。車の状態を良好に保つことが、将来の費用負担を避けるためには必須であり、自分に過失がない場合でもこのような状況になる可能性があることを理解しておく必要があります。
日産の残価設定クレジットで見るデメリット
残クレについては特に下取り車両の評価基準について取り決めが多いのが特徴で、上ほど融資条件の簡便さや有利さが表示してある反面、下のほうではしっかりと下取り車の評価について注意書きがあります。
これを日産の残価設定クレジットで確認してみましょう。
■ 残価保証の条件
1) レース(競技会等)での使用、その他違法改造等がなされていないこと。
2) 事故による修復歴がないこと。
3) 走行距離が事前に設定した下表の距離数以下であること。
レースでの使用や違法な改造はほとんどの人にとって関係ないかもしれませんが、事故による修復歴がないことや、走行距離に制限があることは気をつけなければならないポイントです。
特に、事故による修復歴がないことは、自分が直接関わる事故だけでなく、他人からのもらい事故も含まれません。もらい事故の場合、相手方から保険金を受け取れることもありますが、全額補償されるわけではないのが実情です。さらに、相手が保険未加入の場合は、自分で被る損失が大きくなり、結果的に高価な自動車保険に加入することになるかもしれません。
ローンや残価設定型クレジット(残クレ)を利用する場合、据え置き部分に利息がかかること、また高価な自動車保険に自分で加入して事故リスクに備える必要があることも理解しておくべきです。
ディーラーの営業担当者が良心的であれば、これらの点について説明してくれるかもしれませんが、説明義務があるわけではありません。ですから、車を購入する際には、これらのデメリットを自分で理解しておくことが大切です。
判例から見る評価損の取り扱い
ここまで見てきたように自分に過失がない場合も損をする可能性が高いというのは、損害賠償の判例を見ると分かりやすいです。
簡単に言えば残価設定ローン契約があることで、車評価損は満期日の選択によって支払い義務が生じることになり、その原因が事故によるものであれば、その評価損を事故の原因がある者に請求できるのかというものです。
ここで評価損をどう考えるかという点が争いの焦点になり、判例では一部の評価損を認める結果となりました。
このような理解からすると、買い取りか使用継続かを未だ選択していない時点で事故が発生した場合には、 評価損が 「現実化」していないとして、 買い取り保証額と同額の評価損は認められないものと思われる
残価設定型クレジットによって自動車を購入した場合 評価損をどう考えるべきか(横浜地判平成 23 年 11 月 30 日 ・ 交民 44 巻 6 号 1499 頁)より一部抜粋
ただし、これは満期日に車を下取りに出すという選択をした後で起こった事故である点を見逃さないでください。
というのも、例えば満期日に下取りをするということを決めていない場合には、評価損は認められない判決になっていた場合も十分に考えられます。
以下は過失割合が0の場合において、事故による損傷で車の評価額が下がった場合の取り扱いで、弁護士による回答の一部を抜粋したものです。
残価設定額については、評価損の算定に左右されないとする裁判例もあるところです。したがって、残価設定額を評価損として請求することは、困難なように思えます
残価設定型ローンで購入した車の修理費用請求より一部抜粋
弁護士ドットコムでも同様の見解があり、法や判例に詳しい弁護士の考え方も同様であることから、残価設定型ローン・クレジットを利用して車を購入した場合における評価損は認められにくい現状があることを知っておきましょう。
つまり、何が言いたいかといえば残価設定ローン中の事故で評価損が発生した場合には、その評価損は車の使用者が負うことになる場合が多く、そのリスクも残価設定ローンを使ううえで負っていることを理解するべきだということです。
車両保険は車の修理だけ
残価設定型ローンを使って車を購入する場合、多くの人が車両保険に加入していますが、この保険は車の修理費用にのみ適用されるものです。つまり、車が大きく損傷し、修復された場合(修復歴車となった場合)、その修復によって下取り評価が下がった分を補償してくれるわけではないということです。
車両保険がカバーするのは、車の修理に関するリスクのみです。大きな事故がなければ、車両保険で損害をカバーできるため、事故による車の修理が必要な場合には保険が役立ちます。
しかし、残価設定型ローンで購入した車を使用する上で、車が修復歴車となる可能性があることを認識しておくことは大切です。修復歴があると、将来的に車を下取りに出した時の評価が下がる可能性があるため、そのリスクを理解し、保険の範囲とその限界をきちんと把握しておくことが重要です。
このような情報を踏まえて、車の保険やローンの選択を行うことで、より賢い車の利用が可能になります。車両保険を選ぶ際には、どのような損害をカバーするかをしっかりと確認し、自分の車の使用状況に合った保険を選択することが大切です。
残価設定ローンはディーラー有利に作られている
最近、車を買うときに残価設定型ローンを選ぶ人が多くなっています。このローンは、あらかじめ設定された期間の終わりに、車を返すか、再契約するかを選べるというものです。
このローンのいいところは、他のローンより審査が通りやすかったり、毎月の返済額を抑えられる点です。車を売る側から見ても、車が売れるからお互いにメリットがあるわけです。
ただ、この残価設定型ローンは、基本的には車の販売店の方が得をするように作られています。契約の満期に車を下取りに出す際も、販売店が損をしないように計算されてます。
ホンダの残クレで乗り換える場合の注意点を説明
車業界の残価設定型ローンで分かりやすい表示をしてくれているホンダクレジットの例を見てみましょう。
まず下取り時においては走行距離による判定があり、走りすぎている車は下取り評価額の修正を行うことが明記されています。
また、違法改造や事故の修復歴があった場合には別途規定の清算金を負担するとありますね。
このことを考えたうえで車下取り時による残クレの性質を判断すると次のようになります。
- 残クレで買った車は完済まで使用権しか与えられない
- 人気変動による下取り保証額以外はディーラー有利
- 車両保険では修復歴が付いた車の評価損は回避できない場合が多い
このように車下取りを選択した場合の残クレは一部を除いてユーザーは不利になっています。
また、車下取りを選択しなかった場合も総支払額でユーザーが不利になりますので、実は使い勝手が悪い車の買い方であることが分かります。
残クレからローンへ一括返済
残クレ(残価設定型クレジット)の契約は、購入時にはあまり気にならないかもしれませんが、実際に使ってみると、走行距離の制限や車の状態を維持するために気を使うなど、面倒なことが多いことに気づくかもしれません。これは、残クレでは車の使用権はあっても所有権はないため、仕方ない部分もあります。
しかし、もしもそのような縛りに不満がある場合や、払う利息を少しでも減らしたいと思っているなら、車ローンの借り換えを検討するのも一つの手です。実は、住宅ローンでよくある借り換えが、最近では車ローンでも増えてきています。
最初は審査の手間や時間がかかると思われがちですが、時間に余裕があるときに低金利での借り換えを考える人が増えています。これによって月々の返済額を減らしたり、支払う利息の総額を抑えることが可能になります。
借り換えを検討する場合は、現在のローンの残高や金利、返済期間などを確認し、他の金融機関が提供する車ローンの条件と比較してみてください。もしより良い条件で借り換えが可能なら、手続きにかかる時間や労力を考慮しても、経済的に大きなメリットがあるかもしれません。借り換えによって、より良い条件でのローン返済が可能になる場合がありますので、検討してみる価値は十分にあります。
払わずに済む金額は純粋に将来に向かってお金が増えるようなものですから、差額が無視できない金額かどうか確認してみましょう。
残クレ最終回は一括返済なのか?
残クレ(残価設定型クレジット)の最後の支払いでは、据え置きとなっている部分、つまり最終的に残っている支払い額についてどうするかを決める必要があります。この時に、一括返済を選ぶことも一つの方法です。
しかし、多くの場合、実際には新たにローンを組み直すことが一般的です。この際、車の下取り価格を考慮した上で新しい融資を計画しますが、この時点での金利は一般的に高くなる傾向があります。
そのため、可能であれば低金利のローンを利用して借り換えることが推奨されます。もし借り換えが可能であれば、残クレの満期を待たずに、より早い段階で借り換えを検討することがおすすめです。こうすることで、高い金利での支払いを避け、より経済的に車を所有することが可能になります。
残クレで用意するべき頭金はいくら?
残クレ(残価設定型クレジット)を利用する際の理想的な頭金は、車体価格の約3割程度です。しかし、実際にはそのくらいの頭金を用意できる人は少なく、もし頭金が用意できる状態なら、他の低金利のローンを選択することが多いです。
そのため、残クレを利用する際には頭金があるに越したことはありませんが、頭金がなくても利用に大きな問題はありません。残クレは車を担保として利用するクレジットの一種で、頭金がない状態でも利用できるように設計されています。
頭金を多く用意することが難しい場合でも、残クレを上手に活用することで、購入後の月々の支払いを抑えることが可能です。ただし、残クレを利用する場合には、契約期間終了時の残価(車の残価価格)が設定されており、それを考慮した上での返済計画を立てる必要があります。
残クレ利用の際は、頭金の有無よりも、契約内容をよく理解し、自分の支払い能力に合ったプランを選ぶことが重要です。また、契約期間終了後に残価を一括で支払う、もしくは再ファイナンスするなどの選択肢があることも念頭に置いておくと良いでしょう。
残クレで得をする人とは
残価設定ローン(残クレ)が人気な理由には、利用者にとってのいくつかのメリットがあります。これらのメリットがあるからこそ、多くの人が残クレを選んでいます。ただし、ここで話すのはあなたにとってのメリットであって、業者側の利点ではありません。
- 月々の支払いが軽減される:残クレでは、月々の支払いが一般のローンに比べて少なくなることが多いです。
- 金融審査が通りやすくなる:残クレは審査が通りやすい傾向にあるため、購入しやすくなります。
- メーカーやディーラーの値引き協力:残クレやメーカー指定の金融サービスを利用することで、車の値引きに対してディーラーが協力的になることがあります。
- 短期間での乗り換えが前提ならお得:3年から5年程度で車を乗り換えることが決まっている場合、残クレは特にお得になります。
特に注目してほしいのは、ディーラーが値引きに協力的になる点です。現金一括での支払いが可能でも、残クレやメーカー指定金融を利用することで、さらなる値引きが期待できる場合があります。これは、メーカー指定金融を利用することでディーラーにインセンティブが入るためや、販売目標達成に寄与するためです。
そのため、値引き交渉の際には、恥ずかしがらずに「指定金融を利用した場合、値引きはどうなりますか?」と直接聞いてみるのも良いでしょう。このようにして、少しでも多くの値引きを引き出すことができるかもしれません。
ディーラーが残クレをすすめる理由
最近よく耳にする「残クレ」というのは、ディーラーが特に推奨している金融サービスです。では、なぜディーラーは残クレをこんなに推すのでしょうか?
実は、ディーラーにとって、残クレ(残価設定ローン)は、顧客を管理する上で非常に都合が良いからです。このシステムを利用することで、ディーラーはお客さんがいつ車を乗り換えるかを把握しやすくなります。これによって、新しい車の営業をしやすくなるため、広告費などのコストを削減できます。
また、残クレには契約の満期が設定されており、契約満了時に顧客が車を手放すことになれば、次の車への販売促進がしやすくなります。また、車を続けて使用する場合でも、メンテナンス手数料や残クレの利息で利益を得ることができます。
ディーラーがリスクを負う部分は、契約に基づいて決まった金額で車を下取りする必要がある点です。しかし、人気のない車種には残価率を低く設定するなど、ディーラー側でリスク管理を行うことが可能です。
このように、残クレはディーラーにとって顧客管理がしやすく、経済的にも有利な金融商品であるため、積極的に提案されています。その結果、金利面でも顧客にとって魅力的な条件を提供しやすくなっています。
残クレの金利と評判
メーカー | 商品名 | 支払期間 | 金利 | 残価率 |
スズキ | かえるプラン | 3年 | 年間3.9% | 50% |
スバル | SUBARU安心プラン | 車種・期間で異なる | 車種・期間で異なる | 車種・期間で異なる |
ダイハツ | ワンダフルクレジット | 3年・5年 | 年間3.9% | 50% |
トヨタ | 残価設定型プラン | 車種・期間で異なる | 車種・期間で異なる | 車種・期間で異なる |
ホンダ | 残クレ | 3年・4年・5年 | 年間3.9% | 50% |
マツダ | マツダスカイプラン | 3年・5年 | 年間3.9% | 車種で異なる |
三菱 | スーパーマイカープラン | 3年・4年・5年 | 年間3.9% | 車種で異なる |
日産 | 残価設定型クレジット | 3年・4年・5年 | 年間4.9% | 車種で異なる |
※ページ作成時の情報、要メーカーホームページ等を確認
この表を見ると、ディーラーローンの年利が5%以上になることがあり、それに比べて残価設定ローン(残クレ)の金利は相対的に低いことがわかります。ですが、残価部分では元本が減らずに利息だけを支払い続けることになるので、車を新しく購入する場合、総支払額で見ると高金利のディーラーローンの方がお得になることも少なくありません。
残価設定ローン、例えばスズキかえるプランを利用する際には、ローンの満期日に車を手放すのか、それとも満期日に車を買い取るのかをよく考える必要があります。また、満期日に車を買い取る場合、ディーラーローンとの総支払額の違いも把握しておくと良いでしょう。
審査に通ることができれば、銀行系のローンを利用する方が金利が低いため有利です。したがって、可能であれば低金利の銀行ローンを利用することをお勧めします。重要なのは、車の購入やローンの選択にあたって、金利だけでなく総支払額を含めた様々な要素を総合的に考慮し、自分にとって最も有利な選択をすることです。
残価設定ローンは審査が通りやすい?
残クレの特徴はローンと比べると大きく次の5つあります。
- ローンではなくクレジット
- 残価率と残価額
- 満期時の選択可能性
- 満期期間
- 満期のときの車条件
これらのポイントを注目することが残クレを理解するうえで重要です。
ローンでなくクレジットというのは、所有権の有無による違いがあり、簡単に言えば自分の所有物ではないので勝手に売ったり改造したりできません。
とはいえ、別に改造はしなくても良いという方が多いと思いますが、満期日まで大きな傷をつけることが許されず、それゆえ車両保険もしっかりとしたものに入らなければいけません。
こうなると毎月の支払いを減らしたいから残クレを使ったのに、利息は多く払うことになるし保険会社には良い車両保険を利用しなければならないしと、お金の面では長期的に不利というのは明確ですが、実は短期的にも厳しい面があります。
クレジットとローンの大きな違いは所有権
クレジットとローンはよく似ているように見えますが、実は重要な違いがあります。その最大の違いは、車の所有権がどこにあるかという点です。ローンで車を買った場合、所有権はあなたにありますが、クレジットで車を買うと、所有権は信販会社などの金融機関が持ち、あなたには使用する権利だけがあります。
この点において、クレジット契約は、支払いが終わると所有権が移るリース契約に似ています。つまり、支払いを完了するまでは、車はあなたのものにならないわけです。
この制度が得をするかどうかは、状況によりますが、実際には車のメーカーや販売店がこの方式を好んで使うことが多いです。なぜなら、クレジット契約を通じて車を販売することで、彼らは購入者が全額を一度に支払う必要がないため、車をもっと手軽に購入しやすくなり、結果的に販売促進につながるからです。
要するに、クレジットで車を購入する場合、所有権の点を理解し、自分にとって最適な購入方法かどうかを検討することが大切です。
満期日において選べる選択肢はほとんどが「車購入」
そして決められた期間の満期には、選べる契約が存在します。
- 残りの残価部分についてまた分割払いをして車を使用し続ける
- 車使用権を放棄してクレジット契約を終了させる
- 他の契約に従う
満期日に契約を選べるというのは、一見すると車購入者有利に見えますが、実は車使用権を放棄する方はかなり珍しく、ほとんどの人は残りの残価部分についてまた分割払いをするという選択をします。
この理由は、せっかく半分まで払ったものを手放すのが惜しいという心理に加えて、いったん与えられたものを取り上げるというのは、心理上かなりの抵抗があるものです。
そのため、不公正な選択とまでは言いませんが、据え置き分の元本が減ってない利息を払ってきたことに加えて、これからまた分割払い契約をするというのは、最初からその時点のことがわかっていれば使わないという方は少なくありません。
このように残クレの満期日における選択は、選択できるようで心理上は選択がほとんど決まっているものと言えます。
もし、この状況を残クレ契約前に知っていたら・・・あなたは契約するでしょうか?
残クレのデメリットまとめ
残価設定型クレジット(残クレ)を最も有効に利用できる方々についてまとめてみましょう:
- 信用情報に不安がある方:残クレは審査が通りやすい場合があるため、通常のローンが難しい方に適していることがあります。
- 車の値引きを狙う方:車の購入時に値引き交渉の一環として残クレを利用することで、お得に車を手に入れたい方に有効です。
- 月々の支払いを抑えたい方:残価が設定されているため、月々の支払いを低く抑えることができます。
- 車をいつ乗り換えるか決まっている方:乗り換え時期が決まっている方は、満期時の残価でスムーズに次の車へ乗り換えることができます。
これらの条件に当てはまる場合、残クレをうまく活用することで、車の購入や乗り換えをより有利に進めることが可能です。ただし、満期時の条件には特に注意が必要です。
一方で、残クレを使わない方が良い人は以下の通りです:
- 信用情報が良好で通常のローンの低金利が適用される方:低金利の通常ローンを利用できる場合は、それを選択した方が全体の支払額を抑えられます。
- 最終的に車を所有することが確定している方:残クレは途中で車を返却することも想定されているため、最終的に所有する場合は通常のローンの方が適している場合が多いです。
- メーカーの販売戦略に乗りたくない方:残クレはメーカーや販売店の販売戦略の一部であるため、それに乗りたくない方には向きません。
残クレを検討する際は、満期時の条件を含め、細かい契約内容をよく理解し、自分のライフスタイルや将来の計画に合った最適な選択をすることが大切です。
お役立ていただけたら幸いです。
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