「車が汚いと数万円の査定額に影響するから綺麗にしておきましょう！」
というような、注意書きは良く見ると思いますし、せっかく査定にきてもらうなら少しでも高い査定額が出るようになにかしておきたいと思うものです。
ここで、本当に査定額に影響があるかといわれると、査定業者のインタビューでは「洗車をすることで査定額への影響はほとんど無い」という回答でした。
そのため、査定前の洗車はする必要がなさそうですが、やっぱり汚すぎるのも考え物です。
あなたが査定を依頼したのに汚い状態というのは、査定業者担当者の心象を悪くして不利になるかもしれません。
そこで極力手間をかけずに洗車する方法をみていきます。
車を高く売るための準備
車を売るために重要な準備というのは、具体的に車をすぐに引き渡せる準備となります。
このことが良く作用するのは、車をすぐに引き渡せることは業者利益に影響を及ばすからであり、実際に売ってくれるか分からない車オーナーよりも車を売ることが確かめられる車オーナーを良くみてくれるのは、逆の立場ならば明らかですね。
したがって、買取金額は業者とあなたで利益対立しているために譲れませんが、すぐに引き渡しができるという状態を見てわかるようにしておくことは、業者が積極的に査定額を付ける理由になるわけです。
そのために特に重視しておいてほしいのは「取得が面倒な書類は事前にそろえておくこと」「荷物を整理しておくこと」が重要です。
書類はそろえておく
車を売るための書類は、役所で必要になる書類以外はすでに揃っている場合がほとんどです。
- 車検証
- 自賠責保険証
- リサイクル券（実はあってもなくてもOK）
- 自動車税納税証明書
- 印鑑証明書
- 実印
- 住民票と戸籍謄本（住所と氏名が車検証と異なる場合）
車売却に必要な書類は上に挙げた7つ以外にも「譲渡証明書」と「委任状」が必要になりますが、車買取業者に引き渡す場合には、ほとんどの場合に業者が用意してくれるのであなたが集める必要はありません。
これらの中で、印鑑証明書と住民票や戸籍謄本など、役所で発行が必要な書類が事前に取得しておくべき書類です。
多くの場合にこの役所関連の書類は後で取得することになるので、車買取業者としてもそれは後から得るものとなってしまいますが、書類がそろっている場合にはすぐに引き渡すことも可能であり、そういった場合には業者も売れ筋の車でなくても買取に力を入れてくれます。
また、業者とタイミング次第では無料で代車などの手配も依頼できるために、車利用を予定していてすぐに車を引き渡すことが出来ない場合も対応できることも知っておきましょう。
洗車と掃除
査定業者が見るポイントというのは限られていますので、そのポイントに限っては手間を掛けずに掃除していけばよいでしょう。
ちょっと極端ですが、めんどくさがりな私はフロントガラスを軽く拭いて終わりにしてしまいます＾＾；
気になる方は雑巾などでボディーをふき取るぐらいしておきましょう。
車が傷だらけという方は、洗車機で車を洗うと安いお金で簡単に車をきれいにできます。
いずれにしても査定額を下げてしまうような行為はご法度ですが、洗車をしても大きく査定評価が上がるわけではありませんので意味がありません。
細かいところまで完璧に洗車してあれば良いに越したことはないでしょうけど、手間をかけるだけの価値はないということです。
したがって、念入りに洗車する必要は無く、車全体が汚くなければよいという程度が、車査定前に洗車をする基準になります。
グーでも次のような回答でした。
洗車をする必要はありません
車の引き渡しにあたり、マナーとして洗車しておこうと考える人もいるかもしれません。しかし、あまり意味はないためやめておいた方が良いでしょう。
洗車そのものも査定金額には特に影響しない項目であり、当然販売される時には業者が改めて車を洗ってから陳列します。お金がかかるだけ損であるため、洗車しなくても問題ありません。
https://www.goo-net.com/kaitori/kaitori-satei/satei-knowhow/1114/
ところでなぜ車査定前に洗車をしておこうと考えるのかといえば、査定額を上げたいということですが、あまり効果がないということで話してきました。
では、あまり効果がないならば効果がありそうなところをしっかりやっておく、と考えるのが普通の成り行きですね。
ワックス掛けや傷直しなどはする必要は無い
ボディーなどきれいに洗車することに越したことはありませんが、わざわざワックス仕上げ洗車をする必要はありません。
もしそのぐらいの手間をかけられるなら小さな傷を修復しておきましょう。
ここでいう小さな傷とは鍵などで引っかいてしまったような小さな傷です。
カー用品店にキズ取りが売っていますので、あなたが取れるリスクの範囲内でやってみましょう。
もっとも最近は鍵を使わないであけられるタイプが多いのでこのような例が適切かどうかはなんともいえないところですが・・・。
修復が難しいほどの大きな傷についてはあきらめましょう。
下手に手を出して余計汚くなってしまうことも多いです。
このように業者の心象を良くするために洗車ということで手間をかける必要はありません。
冒頭にもお話したように時間がないなら洗車機に突っ込むだけでも良いでしょう。
ただし、このような洗車機による洗浄はボディーにキズをつけることもありますので、確認してから洗車を行うようにしましょう。
荷物を整理しておく
荷物の整理も書類同様の理由で、車をすぐ引き渡すことが出来ることを、実質的に主張するためです。
というのも、高く買うならばすぐに引き渡すことが可能といっても、荷物が大量に積まれている状態では、当たり前ですがそれを降ろす必要があるために、主張の一貫性が乏しいものになり、主張の裏付けとなる信用を損なってしまいます。
つまり、すぐに車を引き渡すということを主張することは目で見てわかるようにしておく必要があるため、意外に忘れがちですが荷物の整理はしておくようにしてください。
車検のタイミングと売却
車検のタイミングと売却で気になるのは「車検を取ってから売った方が良いのか？」という点です。
先に結論を言えば、車検を取らずに売却したほうが有利です。
実際問題として、車検は査定額に評価されるために、車検を取った方が有利ではあります。
ただし、車検は任せてしまったほうが手間は無く、また車検に掛かる費用以上に査定額が付けられることが難しい状況です。
というもの、車検に際する整備などは業者内で行えば利益を含みませんが、あなたが外部に整備依頼すれば依頼された業者の利益を負担しなければならないといった具合です。
タイヤなどのパーツ調達などについても買取業者内で在庫がある場合と、あなたが整備するときに取り寄せる場合では費用が大きく変わってきます。
そのため、車検の残りについて気にする必要はなく、車検を取らずに売却したほうが有利です。
メンテナンスと修理
メンテナンスと修理についても、基本的に車検と同じ考え方です。
業者利益・費用の負担をしなければならない場合に、査定額上昇でこれを回収する見込みは難しいという評価です。
小さな小傷について研磨剤で取っておくなども悪くはありませんが、結局業者側でも事業用の研磨剤などで取りますので、傷をそのままにしたところで査定額の減額について小さな要因を与えるほどでしかありません。
それに失敗した場合の査定減額は大きいこともあり、無理せず業者比較して高く買う業者を探すほうが賢明です。
カスタマイズ部品の取り扱い
カスタマイズ部品の取り扱いについてですが、一般受けするようなアルミホイールなどであれば評価される可能性があります。
一方で、一般受けしないようなエアロパーツの場合には、評価されないどころか純正に戻せない場合は評価減になる場合がほとんどです。
というのも、買取業者は車を引き取った後は基本的に業者オークションで売却して換金しますので、ノーマルのほうが売る場合には無難であるということです。
そのため、基本的には売却前にノーマルに戻してパーツ単体はヤフオク！などで売った方が見入りは多いでしょう。
査定前のポイント
査定前にやっておくと良いものを箇条書きにしました。
- 車の清掃: 車内外をきれいに掃除し、良い印象を与えることが重要です。
- 整備記録簿の準備: 定期的なメンテナンスが行われていることを証明できる整備記録簿を用意しましょう。
- カスタマイズパーツの取り外し: 買取価格に影響を及ぼす可能性があるカスタマイズパーツは取り外しておくことをおすすめします。
- 純正部品の保管: 取り外したカスタマイズパーツの代わりに純正部品を取り付ける場合、純正部品を保管しておくと役立ちます。
- 車検証や保険証明書の用意: 査定時に必要となる車検証や保険証明書などの書類を用意しておきましょう。
- キズや凹みの修理: 目立つキズや凹みは修理しておくことで査定額が上がることがあります。
- タイヤの状態確認: タイヤの溝が残っていることや摩耗が均等であることが査定額にプラスになります。
- 保証書や取扱説明書の用意: 保証書や取扱説明書を査定時に提示することで、車の状態が良好であることをアピールできます。
- 複数の買取業者で査定: 複数の買取業者に査定を依頼することで、最適な買取価格を見つけることができます。
- 査定時の交渉: 査定額が納得できない場合は、適切な根拠を持って交渉に臨むことが重要です。
これらのポイントを押さえておくことで、査定額がアップする可能性があります。
特に重要な要素を簡単に説明していきます。
車の外観チェック
車の外観チェックについては、電話などで業者に伝えた内容に差が無いかを確認しておきましょう。
小傷ぐらいならまだしも、へこみなどがある場合には査定額に影響するためです。
洗車については、軽く汚れを取る程度で十分問題なく、ワックスがけを頑張る必要はありません。
車の内装チェック
車の内装チェックについては、シート下に何か落ちていないかを見ておきましょう。
貴重品が落ちているということは珍しいですが、結構無くした小物が見つかることがあります。
併せてシート前のマットも簡単に掃除しておけばＯＫです。
マットの掃除はガソリンスタンドにマット掃除機みたいなものがあるので、高級車や強度がよさそうなもの以外はこれで十分でしょう。
整備記録簿の確認
整備記録簿がどこにあるか確認しておきましょう。
基本的には、助手席のグローブボックス（前についた引き出し）内に車検証と一緒に入っている場合が多いです。
あわせて、自動車税の納税証明書なども紛失していないか確認しておいてください。
車の売却方法
車の売却方法には、買取業者との取引、ディーラー下取り、個人売買の3つの方法があります。
それぞれの方法のメリットとデメリットを比較し、自分に適した売却方法を選ぶことが大切です。
買取業者との取引
車買取業者と取引する場合には、査定前の準備をしておくことは買い取り価格アップに間接的に繋がる要因です。
というのも、最近の車買取は相見積もりを取るのが当たり前になっているので、査定はしたけど買取が出来ない可能性があがってきています。
相見積もりされるのは仕方ないとしても、結局車を売らないという相手に対して時間を掛けてくれない事情もありますので、車売却前の準備を済ませておくと冷やかし客でないことが伝わることで査定額も有利になりやすいということです。
もちろん、相見積もりをしっかりとすることと、車価値によるところが査定額を決める要因ですが、それ以外で出来る努力をすることで少しでも有利に売却出来るでしょう。
ディーラー下取り
ディーラー下取りの場合には、相見積もりをしない場合が多いので、準備をそれほどしなくても問題ないケースがほとんどです。
というのも、新車を購入する場合と車下取りをする場合の手続きを一貫してディーラーがやってくれるので、特にすることはないといえるためです。
何かやることがあるとすれば、車の中にある荷物を整理することで、下取り時に掛かる手間を省くぐらいでしょうか。
個人売買
個人売買においては、相手との関係にもよりもすが、車売却前の準備としては買取店に売る場合と同じ考えでＯＫです。
ただし、個人売買は書類の欠品や相手が名義変更したかどうかで課税対象トラブルがあるので、この点を注意してみなければいけません。
つまり、車売却前の準備は当然として、売却後についても多少面倒が掛かってるのが個人売買による車売却方法となります。
車の売却手続きと注意点
車の売却手続きには、手続きの流れや必要な書類、名義変更の手続きなどが含まれます。
この章では、スムーズな売却手続きを進めるために知っておくべきポイントを解説します。
手続きの流れ
車の売却手続きについて簡単に流れを確認しましょう。
- 買取業者の選定: 複数の買取業者を比較し、最適な業者を選びましょう。
- 査定依頼: 選んだ買取業者に査定依頼を行い、査定額を算出してもらいます。
- 査定額の確認: 査定額が納得できる場合は、売却手続きに進みましょう。納得できない場合は、交渉や他の業者への査定依頼を検討してください。
- 売却契約の締結: 査定額に納得できたら、買取業者と売却契約を締結します。
- 必要書類の提出: 車検証、自動車税の納税証明書、保険証明書など、売却手続きに必要な書類を買取業者に提出します。
- 名義変更手続き: 買取業者が車の名義変更手続きを行います。必要に応じて、譲渡証明書の提出や印鑑証明書の取得が求められることがあります。
- 車の引き渡し: 売却手続きが完了したら、車を買取業者に引き渡します。
- 代金の受け取り: 売却代金を買取業者から受け取ります。支払い方法やタイミングは、契約内容によりますので、事前に確認しておきましょう。
- 自動車税の還付手続き: 売却した年度内に還付がある場合は、自動車税の還付手続きを行います。
- 保険の解約手続き: 車の売却後、任意保険や自賠責保険の解約手続きを行いましょう。還付がある場合は、保険会社に確認してください。
買取業者や下取りディーラーの場合は、上記の流れは業者側が案内してくれるので、特に気にすることはないです。
一方で、個人売買の場合には自分で手続きを進めないといけないこともあり、上の車売却について簡単な流れは参考になるでしょう。
印鑑証明や納税証明書などの書類
車売却時に必要なのは、印鑑証明と納税証明書です。
印鑑証明は、平日に取得しなければならない事情もあるために、人によっては準備が大変かもしれません。
手続きとしては、役所に行って車登録時に利用した実印の印鑑証明書を取ればＯＫです。
また、納税証明書は自動車税の納税をしたときに残るいわゆる領収書であり、意外にこれを紛失している場合があります。
自動車税の納税証明書を紛失してしまった場合には再発行が必要で、以下の手順によって再発行します。
- 所轄の税務署に問い合わせ: まず、車両が登録されている都道府県の税務署（自動車税を徴収している担当部署）に連絡し、再発行の手続き方法や必要書類について確認してください。
- 必要書類の準備: 再発行手続きに必要な書類を揃えます。通常は、車検証のコピー、本人確認書類（運転免許証やパスポートなど）、印鑑証明書、納税証明書再発行申請書（所轄の税務署が用意している場合）が必要です。
- 手続きの申請: 必要書類を持って、所轄の税務署に出向き、再発行手続きの申請を行います。申請時には、再発行手数料が必要な場合がありますので、確認しておきましょう。
- 納税証明書の受け取り: 手続きが完了すると、再発行された納税証明書が発行されます。税務署で直接受け取る場合や、郵送で受け取る場合があります。
注意点として、自動車税納税証明書の再発行は本人または代理人が行う必要があります。
代理人が手続きを行う場合は、委任状が必要になることがありますので、事前に所轄の税務署に確認しておきましょう。
名義変更の手続き
名義変更手続きについては、車の買い手が行いますので、車の売り手としては問題無く名義変更が出来ているか確認することになります。
名義変更を適切に行われない場合のトラブルとしては、自動車税が売却した人に賦課されるなどが一般的で、車が犯罪に利用されるなどの場合にも面倒事に巻き込まれてしまいます。
ちなみに、私が400ccのバイクを個人取引した場合にも、もれなくこの税金トラブルに巻き込まれまして、そのときは職場の先輩に譲ったのですぐに事なきを得ましたが、面識がない相手に売った場合にはちょっと面倒事になったかもしれません。
なお、大手買取業者などの場合には名義変更が完了した旨の通知がありますので、一般的な業者に対しての売却であれば多くの場合問題ありません。
まとめ
車引き渡し前の準備は「簡単な掃除と荷物整理」「書類をそろえておくこと」が大切です。
意外にも洗車をしっかりとやる必要はなく、必要最低限でも大丈夫なので、見せる相手に失礼にならない程度の清掃はしておきましょう。
また、修復歴については知っていることをしっかり伝えて、前オーナーの事故など分からないことについてはある程度仕方がないということで問題ありません。
準備をすることで業者が積極的に査定を付けてくれるのみならず、入金までの期間も短くなるので参考にしてください。
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よくある質問と回答
ページ内で答えた内容になりますが、よくある質問と回答も再度確認してもらえたら幸いです。
車のメンテナンスや修理はしたほうが査定に有利ですか？
はい、メンテナンスや修理をしたほうが査定額が増えます。
ただし、メンテナンスや修理に掛かる費用を増加する査定額で回収出来る見込みが少ないです。
これは、メンテナンスや修理をする業者や、パーツなどの手配に業者側の利益や費用が上乗せされるためで、車売却後に買取業者側でこれをした場合には業者利益や無駄な費用が加算されないためです。
そのため、基本的にはメンテナンスや修理をせずにそのまま売った方が得です。
カスタムパーツを売却することは出来ますか？
はい、業者によっては一般的なパーツの買取に対応している場合があり、その一般的なパーツとは例えばアルミホイールなどです。
逆に一般的でないエアロパーツなどでは、買取に対応している業者はほとんどいないと考えられ、またそれが装着された状態での査定は不利な評価をされます。
これは買取業者が車を引き取った後に、ほとんどの場合に業者オークションで換金するためで、一般受けしないような車の場合は追加の整備費用や評価減が発生するためです。
そのため、カスタムパーツに市場価値がある場合は、ヤフオク！やメルカリなどの個人売買で売った方が得られるお金の点でおすすめです。
意外に知られていないことですが、良い車は業者間で買われてしまい、一般の人が良い車を安く買う事は難しいです。
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