スバル車は独特の個性を持つ自動車メーカーですが、中古車市場では比較的安い傾向にあります。水平対向エンジンを採用し、SUVを中心としたラインナップが特徴的です。一方で燃費の悪さや車種の少なさなども指摘されています。そこで、スバル車が中古で安い理由について詳しく見ていきましょう。
中古スバル車が安い理由まとめ
こちらでは、中古スバル車が安い理由をまとめています。
この記事は、主にカービューの口コミをもとにまとめており、元記事を見たい方は以下にリンクを出すのでそれぞれ参照してください。
- https://carview.yahoo.co.jp/ncar/catalog/subaru/forester/chiebukuro/detail/?qid=11262259346
- https://carview.yahoo.co.jp/ncar/catalog/subaru/legacy_touringwagon/chiebukuro/detail/?qid=12269375297
修理費が高い
スバル車は水平対向エンジンを採用しており、低重心で安定した走行性能を発揮しますが、整備性が悪く修理費が高くなる傾向があります。特にエンジンのオイル漏れは定番のトラブルで、こまめなメンテナンスが必要とされています。水平対向エンジンの構造上、整備が難しいため、一般的な自動車よりも修理費が割高になりがちです。
水平対向エンジンの特性
スバルは、ポルシェと並んで水平対向エンジンを採用する数少ない自動車メーカーであり、大衆車に水平対向エンジンを搭載しているのはスバルのみです。水平対向エンジンは、シリンダーが水平に向かい合う構造で、低重心・低振動といったメリットがある一方、整備性の悪さが指摘されています。
オイル漏れのトラブル
スバル車は、エンジンのオイル漏れトラブルが多いことで知られています。特に、シリンダーヘッドのパッキンからのオイル漏れは、スバル車オーナーの間では「定番のトラブル」とも言われており、劣化したオイルを使用していると起こりやすいようです。オイル漏れが発生した場合、両側のパッキン交換が必要となり、工賃だけでも10万円程度かかることがあります。
こまめなメンテナンスの必要性
スバル車のエンジントラブルを防ぐには、こまめなオイル交換などのメンテナンスが欠かせません。しかし、水平対向エンジンの構造上、整備が難しく、一般的な自動車よりも修理費が高くなる傾向にあります。こうした点が、中古車市場におけるスバル車の評価に影響を与えていると考えられます。
ディーラー数が少ない
スバルのディーラー数は全国で780店舗ほどで、トヨタ、ホンダ、日産などの大手メーカーと比べると圧倒的に少ないのが現状です。ディーラー数が少ないと、修理や車検の際に不便を感じることがあり、特に地方在住の場合は遠出を強いられるケースもあります。また、中古車の下取りや買取の際にも選択肢が限られ、価格に影響を及ぼす可能性があります。
大手メーカーとの比較
スバルのディーラー数は全国に780店舗ほどで、トヨタの約5000店舗、ホンダの約2500店舗、日産の約1500店舗と比べると圧倒的に少ないのが現状です。この差は、スバルの販売規模が他のメーカーに比べて小さいことが主な理由と言えます。
修理・車検などの不便さ
ディーラー数が少ないことで、スバル車オーナーは修理や車検の際に不便を感じることがあります。特に、地方在住の場合、近くにスバルのディーラーがないこともあり、メンテナンスのために遠出を強いられるケースもあるようです。
中古車価値への影響
ディーラー数の少なさは、中古車の流通にも影響を及ぼします。下取りや買取の際、スバルディーラーだけでなく、他メーカーの販売店も選択肢に入れざるを得ないことがあります。こうした状況が、スバル車の中古車価格を押し下げる要因の一つになっていると推測されます。
燃費が悪い
スバル車の燃費は、現在の乗用車の平均である20km/L程度に対し、10km/L前後と見劣りします。水平対向エンジンは構造上、シリンダーが短くなるため燃焼効率が低下しやすく、燃費の悪化につながります。また、ほぼ全車にAWDを設定しているため、二輪駆動車と比べて燃費が悪くなる傾向にあります。
平均燃費との比較
現在の乗用車の平均燃費は20km/L程度ですが、スバル車のほとんどは10km/L前後にとどまっています。例えば、現行モデルのインプレッサ(2.0L車、CVT、AWD)の燃費はWLTCモードで13.6km/Lです。スバル車の燃費の悪さは、エンジンや駆動方式の特性に起因すると考えられます。
水平対向エンジンの燃焼効率
スバルの水平対向エンジンは、ピストンが横向きに動くため、縦型エンジンと比べてシリンダーを長くできません。シリンダーが短いと、燃焼効率が低下し、燃費が悪化する傾向にあります。この点は、水平対向エンジンの構造的な特徴であり、燃費改善に向けた課題の一つと言えるでしょう。
AWD(四輪駆動)の影響
スバル車は、ほぼ全車にAWDを設定しています。AWD車は、前輪と後輪の両方に駆動力を伝達するため、二輪駆動車よりも燃費が悪くなる傾向があります。特に、スバルのAWDシステムは、常時4輪に駆動力を配分する「シンメトリカルAWD」が主流で、優れた走行性能を発揮する反面、燃費の悪さにつながっていると考えられます。
車種が少ない
スバルの車種ラインナップは、フォレスターやXVなどのSUV、レヴォーグやアウトバックといったワゴンが中心で、コンパクトカーや軽自動車の設定がほとんどありません。日本市場で需要の多いこれらのセグメントを自社で製造していないため、販売量が伸び悩み、中古車の流通台数も限られています。一部、トヨタやダイハツからOEM供給を受けた車種で補っていますが、スバルブランドとしての独自性は薄いと言えます。
SUVとワゴンが中心のラインナップ
スバルの車種構成は、フォレスターやXVといったSUV、レヴォーグやアウトバックなどのワゴンが中心で、コンパクトカーや軽自動車の設定がほとんどありません。この点は、トヨタやホンダ、日産など、幅広いセグメントに車種を展開する大手メーカーとは対照的です。
需要の多い車種の不足
日本市場では、コンパクトカーや軽自動車の人気が高く、これらのセグメントが販売台数の大半を占めています。しかし、スバルはこうした需要の多い車種を自社で製造していないため、販売量が伸び悩む傾向にあります。その結果、中古車市場に流通するスバル車の台数も限られたものになっていると推測されます。
OEM供給への依存
スバルは、トヨタやダイハツからOEM供給を受けた車種で、コンパクトカーや軽自動車の需要に対応しています。例えば、トヨタの「カローラルミオン」をベースにした「トレジア」、ダイハツの「タント」をベースにした「シフォン」などがこれに当たります。ただし、これらのOEM車は、スバルブランドとしての独自性が薄く、中古車市場での評価にも影響を与えている可能性があります。
人気モデルの中古車事情
インプレッサやフォレスターといったスバルの主力モデルも、中古車市場では比較的安く購入できます。スポーツグレードの「WRX」など、過激な走りを好むマニア向けと捉えられがちで、オーバースペックに感じる人が多いのかもしれません。
また、ラリーベース車という独特なイメージから、デザイン面でもダサいと思われることがあるようです。流通量が多いため、値崩れしやすいのも安さの理由と言えるでしょう。
スバル車のメリット
スバル車が中古で安いのは事実ですが、メリットも多数あります。「アイサイト」に代表される運転支援システムが優れており、高い安全性能を誇ります。AWD車が多いのも、悪路や雪道に強いのが魅力です。
また、水平対向エンジンならではの低重心が生み出す、安定感のある走行フィーリングを好む人は少なくありません。価格以上の価値を感じられるはずです。
まとめ
スバル車が中古で安い理由は、ディーラーの少なさや燃費の悪さ、マニアックな車種構成など、他社にはあまり見られない特徴の裏返しとも言えます。
しかし、だからこそ魅力的に感じるユーザーも多く、高い安全性能と個性的な走りは大きな武器になります。
中古スバル車選びでは、上記の特性をよく理解した上で、自分に合ったモデルを吟味することが大切だと言えるでしょう。
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