車好きが選ぶメーカーはどこ？

車を買うときに悩むのは、どうせ買うならば良いものを買いたい、また裏を返すと悪い車を買うことは避けなければいけないですね。

多くの車購入者が考える車選びの基準は次のようなものになります。

そのため、車を買うときには価格要素を第一に考えて、それにマッチする品質なのかどうかという点や用途などについて総合的に考えることで、この買い物が得なのかそうでないかという判断をするはずです。

ここらへんは、通常の買い物と何も変わらない要素になり、支出するお金と費用対効果を考えるというものになるでしょう。

しかしながら、意外に考えられないのは車のメーカーであることをご存知でしょうか？

車はメーカーごとに性格が異なり、同じクラスの車であっても違いが出てくるものです。

近年、流行っている室内空間が広い車高が高い軽自動車も、各メーカーから似たような内容でリリースされていますが、ホンダN-BOXについてはつぶせるエンジンで搭乗者を守るような機構を持っているなんていう造りになっています。

また普通車においても、トヨタについては壊れにくい大衆車を製造するということをモットーとしている、マツダならば近年はディーゼル車について強みを持っているなどで、トヨタアクアとマツダデミオは同じコンパクトカークラスですが、その中身はまったく異なるといった具合です。

これらを考えると、あなたの車利用目的に合致しているのはどのメーカーの車なのかという点まで見ていく必要があるでしょう。

車は安い買い物ではありません。

車を買うときに大切なのは、後悔しない選択ができたかどうかという点です。

メーカーの特徴を知ることで、あなたの車選びの一助になればと思っています。

車を買うならどこ？メーカーの特徴比較

メーカーによって車の設計コンセプトが異なることが多く、それぞれを簡潔に表にまとめてみました。

このように、車メーカーによって姿勢が異なるわけで、求めている利用方法に合致しているかどうかはとても重要な関心ごとではありませんか？

たとえば、軽自動車を探すときに一見すると燃費で不利なホンダは検討の対象外でしょうけれども、安全性が高い車がほしいというならば、構造的に有利なホンダN-BOXを検討するような形になるでしょう。

車好きが選ぶメーカーはどこ？

車好きの間で特に人気のあるメーカーとして、トヨタ、スバル、スズキが挙げられることが多いですね。これらのメーカーが長年にわたって愛される理由の一つは、ブランドのコンセプトを大きく変えずに、品質の高い車を生産し続けているからです。

もちろん、自動車メーカーも利益を追求する営利企業ですから、コンセプトを維持し続けることが経営上のリスクとなる場合もあります。過去には日産のスポーツカーが多くのファンを持っていましたが、現在ではスポーツカーを目的に日産を選ぶ人の数はどうなっているでしょうか。ホンダに関しても同様の傾向が見られるかもしれません。

このように、車好きがメーカーを選ぶ際には、ただ単にブランドの名前だけでなく、そのメーカーが長年にわたって貫いてきたコンセプトや、車に込められた思い、そしてその車が提供する運転の楽しさなど、さまざまな要素が影響しています。それぞれの車には独自の特性があり、それが多くの車好きに支持される理由となっているのです。

トヨタのランドクルーザーのように、昔から基本的なコンセプトを変えずに、見た目が少し変わるくらいで本格的なSUVを作り続けている例もありますね。これは、長年にわたって信頼と実績を積み重ねてきた証拠です。

スバルについては、「技術のスバル」と評価されていますが、その背景には戦前から戦中にかけて三菱のゼロ戦をOEM生産していた中島飛行機の歴史があります。このような長い歴史が、スバルの技術力の高さを支えています。

スズキに関しても、ジムニーのコンセプトが新型になった今でも変わらず、これに安心しているファンが多いのは確かです。経営上の問題などで変わらないことがいかに大変かを考えると、一貫性を持って製品を生産し続けることの価値がわかります。変わらないことによってファンがつくというのは、車の世界では特に重要なポイントです。

つまり、車好きがメーカーを選ぶときは、単にメーカー名ではなく、そのメーカーが生産する特定の車種に惹かれることが多いというわけです。好きな車種を選ぶことで、間接的にその車を生産しているメーカーを選んでいるとも言えるでしょう。

各メーカー：エコカーへの姿勢

エコカーを選ぶ際には、どの自動車メーカーから探すかが重要です。たとえば、電気自動車を探しているなら、トヨタではなく、他のメーカーを見るべきです。一方で、ハイブリッド車を求めている場合は、トヨタやホンダがおすすめです。

マツダは、クリーンディーゼルやガソリンエンジンで燃費の良いスカイアクティブ技術を推進しています。もしハイブリッド車の高価格や動力性能の切り替えに不満があれば、燃費が良いマツダのガソリン車を検討するのが良いでしょう。

スバルは、他のメーカーほど燃費に注目していないようですが、動力性能を重視しています。それでも、環境性能に無関心というわけではなく、ただ他のメーカーよりハイブリッドや電気自動車への取り組みが積極的ではないようです。

軽自動車に関しては、スズキとダイハツが燃費で競争しています。スズキのワゴンRとダイハツのムーヴは、同じクラスで比較されやすい車種です。スーパーハイトワゴンのカテゴリーでは、ホンダのN-BOXとダイハツのタントが競っており、顧客のニーズに合わせて異なる設計コンセプトがあります。

このように、車を選ぶ際には、購入したい車種の種類に応じて、適切なメーカーを選ぶことが大切です。それぞれのメーカーには得意とする分野があり、自分のニーズに最も合った車を見つけるためには、これらの点を考慮する必要があります。

車選びはメーカーごとの戦略を知っておくと良い

このように、メーカーごとに戦略が異なります。

大切なのは、あなたが車機能の何が重要かどうかという点について、認識することが大切であり、コンセプトと合致しないメーカーの中で購入する車を検討するというのは、良い選択をできない可能性があるでしょう。

なお、現在は車選びの方法も変わってきていて、条件さえ入力すればそれに合う中古車情報を集めてくれるサービスがあります。

メーカーや車の大きさを入れればあなたの代わりに情報を集めてくれるというものです。

普通の人が見られない非公開車両の情報も教えてくれるので、あなたがもし車選びをしているならばどんなものか見てみると良いでしょう。

比較できる車情報は多ければ多いほど良い車を買う可能性が高くなりますから、参考にしてみてくださいね。

⇒非公開車両が見れる中古車探しサービスの詳細

次に各国内自動車メーカーについて、詳細にみていきたいと思います。

車を買うときのメーカー選び基準

車を買うとき、大切なのは自分が何を一番重視するかです。

たとえば、軽自動車を選ぶなら、お金のことも考えるけど、その車がどれだけ持つか、つまり耐久性についても気になるでしょう。

どっちをもっと大事にするか、そこを考える必要があります。

欲しいもの全部が叶うとは限りませんが、車を買うときに後で後悔しないためには、色んな情報をしっかり調べて、自分にとって一番いい選択をすることが大切です。

だから、まず自分が何を大事にしたいのかをはっきりさせて、それからその考えに合う車のメーカーやモデルはあるか、よく考えてみることが必要です。

トヨタ【日本国を代表する車の優等生メーカー】

トヨタ自動車は、様々なタイプの車を世界中に提供していますが、軽自動車に関しては「トヨタピクシス」というOEM（他社から供給を受けて販売する方式）での展開のみを行っています。トヨタは、世界でも非常に高いシェアを持ち、日本国内ではシェアが約5割に近いとされているほどです。そのため、車のことを話すときに「トヨタ」と言えば、多くの人が思い浮かべるほど、日本の自動車産業を代表する存在と言えます。

トヨタ車はリセールバリューが高い

車を買う時、特に重要なのはその車が将来売る際にいい値段で売れるかどうか、つまりリセールバリューが高いかどうかです。リセールバリューが高い車は、手放す時にその価値が保たれているということで、次の新しい車を買う時に下取り価格が高くなったり、買取店で売る場合にも高価買取が期待できます。

このリセールバリューが高いとされる理由の一つに、トヨタのように信頼性が高く故障が少ない車を作っているメーカーの存在があります。また、市場での流通量が多く、人気が高い車もリセールバリューが高くなりやすいです。

最近では、ミニバンやSUV、エコカーが人気で、これらの車種は特にリセールバリューが高い傾向にあります。つまり、将来的に車を売ることを考えた場合、これらの車種や信頼性の高いメーカーの車を選ぶことが、賢い選択と言えるでしょう。車選びをする際には、単に今の気に入った車を選ぶだけでなく、将来のことも考えて、リセールバリューの高い車を選ぶことが大切です。

トヨタの主力ラインナップ

エコカーにおいてはトヨタプリウスやトヨタアクア、ミニバンに関してはトヨタヴォクシーとノア・トヨタアルファードとヴェルファイアです。

またSUVにおいては、近年新型ハリアーが発売されました。

ミニバン・SUVを購入するなら絶対に外せないメーカーでしょう。

⇒トヨタのラインナップ

このように、特に日本で普通車を買うならば、比較の中心にある自動車メーカーであり、車を資産価値として考えるならば、最も有利な場合が多いメーカーです。

普通車について、どこの車を買おうか悩む場合や、逆にどこも決まっていないときはトヨタから検討するのが良いでしょう。

ホンダ【便利な車造りには定評有り】

日本の自動車市場では、トヨタがトップを走っていますが、ホンダもその後をしっかりと追いかけて、国内シェアで2位を維持しているメーカーです。

ホンダは、特に乗り心地や走行安定性に配慮した設計をしていることで知られています。例えば、車の床を低くすることで、運転中の安定感を高めつつ、乗り降りのしやすさも向上させています。これは、日常の車の使い勝手を重視するホンダならではの工夫です。

軽自動車の分野では、安全性への疑問を持つユーザーが少なくありませんが、ホンダはその点でも工夫を凝らしています。エンジンを緩衝材として活用するなど、他の軽自動車よりも一歩進んだ構造的な安全対策を実施しており、その安全性で高い評価を受けています。

つまり、ホンダは走行性能や利便性、安全性において、他のメーカーと比較しても、利用者のことを深く考えた車づくりを心掛けていると言えるでしょう。これらの特徴は、ホンダの車を選ぶ大きな理由の一つとなっています。

ホンダのラインナップ特徴

ホンダの車のラインナップには、2リッター前後のミドルクラスの車が多いのが特徴です。また、昔はスポーツカーのイメージが強かったホンダですが、最近ではNシリーズなどの軽自動車に力を入れているように見えます。

特に、ホンダN-BOXやホンダN-WGNなどの軽自動車は売れ行きが良く、ダイハツやスズキといった軽自動車を得意とするメーカーとの競争に挑んでいます。

歴史を振り返ると、ホンダは軽自動車市場に何度か撤退と再参入を繰り返してきました。

近年のホンダシェア変動について

現在、ホンダはN-BOXをはじめとするNシリーズで、2010年頃から軽自動車市場でのシェアを広げており、ダイハツ、スズキと並ぶ軽自動車トップメーカーの一角を占めています。

コンパクトカーの分野では、ホンダのフィットが非常に人気があり、トヨタのヴィッツやマツダのデミオも販売されていますが、フィットには少し及ばない状態です。しかし、マツダデミオはデザインを新しくして、ディーゼルエンジン搭載モデルを出すなどして、フィットとは異なる支持層を獲得しているため、コンパクトカーの市場動向はより複雑になっています。

ハイブリッド車に関して言えば、コンパクトカークラスではトヨタの技術が非常に高く評価されており、長期間乗ることを考えると、フィットハイブリッドはトヨタのアクアに比べて見劣りする状況にあるようです。

ホンダの主力ラインナップ

ホンダにはラージサイズの車や3リッターを超える車がほとんどなく、NSXのような限られた車種しかありません。ミニバンで言えば、トヨタのアルファードや日産のエルグランドに匹敵するのがホンダのオデッセイですが、大きなミニバンでは他のメーカーより人気がないようです。でも、ミドルサイズのミニバンでは、ホンダのステップワゴンがとても人気で、日産セレナ、トヨタのヴォクシー／ノアと一緒によく売れています。

スポーツカーについては、ホンダはNSXなどを売っていましたが、今はCR-Zがスポーツカーの選択肢として挙げられるかもしれません。以前はホンダシビックやホンダS2000のような車も作っていましたが、最近はスポーツカーの種類も少なくなっています。しかし、軽自動車のS660が販売されているので、今後またホンダから新しいスポーツカーが出ることを期待したいですね。

軽自動車からミドルサイズの車を探すなら、ホンダは確かにチェックする価値があります。特に、軽自動車の安全性に注目しているなら、ホンダの車は多少燃費が悪いと感じても検討する価値があるでしょう。

⇒ホンダのラインアップ

日産【日本向けのような日本向けじゃない車が多い】

以前は日産自動車は日本の市場でトヨタ自動車とトップを争っていましたが、最近ではホンダの成長により、日産は3番手の位置になっています。

かつて日産はトヨタと日本の市場をリードしていましたが、トヨタやホンダがさまざまな車種を成功させたのに対し、日産はそのような成功を収められなかったことが、現在の国内市場でのシェアが小さい理由です。

日産は国内市場でシェアを伸ばすことが難しくなったため、海外市場に目を向けるようになりました。その結果、海外での需要を意識した車のデザインが国内の車種にも反映されています。これが日産の車が他の国内メーカーと比べて独自のデザインを持つ理由の一つです。

近年の日産メーカー戦略

日産は軽自動車市場で「デイズ」シリーズを投入していますが、軽自動車の大手であるスズキ、ダイハツ、ホンダと比べるとやや後れを取っている状態です。日産と三菱は軽自動車で提携しており、「デイズルークス」と三菱の「eKスペース」は車の中身がほぼ同じで、今後もこの提携を継続しながら市場に挑んでいくと思われます。

コンパクトカーの分野では、かつての「マーチ」のように評価の高い車もありましたが、K13モデル以降はあまり良いイメージが持たれていないようです。これは、K13が海外で製造されているためというよりは、コスト削減を優先するあまり、品質面での印象が低下していることが理由かもしれません。

一方で、「デイズ」シリーズや「ノート」はプレミアム感を打ち出しており、特に都市部では一定の支持を受けています。軽自動車やコンパクトカーを選ぶ際には価格や実用性が重視されがちですが、これらのモデルはプレミアム感を求める層にアピールしています。

高級車の「スカイライン」やスーパーカー扱いの「GT-R」は、日産の高級志向・スポーツ志向を代表する車種です。過去には「シルビア」などのミドルクラススポーツカーで人気を集めましたが、現在ではそれらの車種がメジャーでなくなってしまっている状況です。

日産の主力ラインナップ

日産の車種については、昔は人気があったけれど、最近はちょっとパッとしないと感じる人もいるかもしれません。ですが、ミニバンの「日産セレナ」については、特に注目してほしいです。

日産の車種の中で、どんな人を対象にしているのかが少し分かりにくいものもありますが、セレナに関してはとてもわかりやすいです。それが、5ナンバーサイズのミニバンクラスで人気がある理由です。

セレナの売りは、「派手さがないけれど、普通のミニバン」ということ。このシンプルで明確なコンセプトが、多くの人から支持されています。

商用バンの「NVシリーズ」と似たような造りになっており、セレナがどれだけシンプルな設計にこだわっているかが分かります。トヨタの「ハイエース」を乗用車にしたような感じと言えばイメージしやすいかもしれません。

⇒日産のラインアップ

マツダ【近年注目No.1の自動車メーカー】

マツダは、過去に販売戦略が原因でイメージが悪化したことがありますが、スカイアクティブテクノロジーという技術革新によって、ブランドイメージを改善しました。この技術は、効率的なディーゼルエンジンをはじめとする革新的な技術で知られています。

また、マツダのデザインは、シンプルでありながらも印象的なスタイルで、他の国内メーカーとは一線を画しています。このヨーロッパ風のデザインは、国産車に飽きたユーザーからも好評を得ています。

特に、燃費の良いディーゼルエンジンは、維持費を気にするユーザーにとって魅力的な選択肢です。高価格のハイブリッド車と比較しても、マツダの車はコストパフォーマンスが高いと判断されることが多く、多くのユーザーに選ばれています。

近年のマツダシェアと戦略

マツダは日本国内での市場シェアが大きくないため、欧州市場など海外での販売に力を入れています。欧州では「エコカー」と言えばディーゼルエンジン車のことを指し、ハイブリッド車が主流の日本とは異なる傾向があります。これは、欧州では日本のように頻繁に停止と発進を繰り返す運転状況よりも、長距離を一定速度で走ることが多いためです。

日本では、エコカーというと維持費を重視してハイブリッド車を選ぶ人が多いですが、ハイブリッド車の車体価格は高く、その価格差を燃費の良さで回収するには約10万km走る必要があります。長い間、燃費の良さ＝維持費の節約という印象でハイブリッド車が支持されてきましたが、最近になって車体価格の高さを考慮した場合のコストパフォーマンスに疑問を持つユーザーが増えています。

その結果、ディーゼル車への注目が高まっています。ディーゼル車も車体価格は高いですが、動力性能の高さや燃料費の低さ（ガソリンに比べて軽油は約7割の費用）が魅力となり、わかりやすい利点で支持されています。

マツダが日本市場で支持されているのは、このような背景にあります。マツダはディーゼル技術に強みを持ち、他メーカーとは異なる独自のポジションで市場にアプローチしています。そのため、ディーゼル車の分野ではマツダが大きな競争力を持っており、今後もこの強みを活かして市場での存在感を高めていくことが期待されます。

マツダの主力ラインナップ

マツダは、世界で唯一、市販車にロータリーエンジンを搭載していたメーカーでした。しかし、スポーツカー市場の縮小に伴い、現在はロータリーエンジン車の生産をしていません。ただ、水素を燃料とする車の開発過程で、ロータリーエンジンが再び使われる可能性があります。

マツダの車種は、主にミドルクラスが中心で、国内では人気のないセダンやSUVに強みを持っています。軽自動車については、スズキとのOEM契約によるマツダフレアシリーズがありますが、積極的には取り組んでいない様子です。

マツダの車は、ハイブリッドや電気自動車にまだ興味がない人や、国産車の一般的なデザインに飽きた人にとって、新しい選択肢となり得ます。ディーゼルエンジン車は価格が高めですが、現在では補助金を利用できるため、購入の際には経済的な支援を受けられます。

セダンやSUVに新鮮さを求める人、またはミニバンの代わりにおしゃれな国産セダンを探している人は、マツダのラインナップをチェックするといいでしょう。マツダの車には、独自性やデザインに対する強いこだわりが見られ、異なる選択を求める人に適しています。

⇒マツダのラインナップ

他のメーカーよりもマツダのホームページは海外メーカーのようにオシャレですね。

スバル【国内外問わずファンが多く一度選ぶとやめられない？】

スバルはもともと富士重工業の自動車部門の名前でしたが、平成29年（2017年）に株式会社SUBARUへと社名を変更しました。これ以降も、わざわざ分けることなく、私たちはこのメーカーをスバルと呼んでいます。

スバルは、そのエンジンのパワーと、独特な排気音で知られる水平対向エンジンを使っていることで有名です。また、三菱と同じく、ラリーカーの分野での実績があるメーカーとしても知られています。特に、ミドルクラスのスポーツカーにおいては、日本国内で唯一のメーカーとも言えるかもしれません。

スバルのメーカー戦略と近年の動き

スバルは特に海外市場、欧州向けのモデルを多く持っており、そのデザインや設計コンセプトは日本の他の自動車メーカーとは一線を画しています。スバルの魅力を一言で言うと、国内市場の流行に流されず、独自の路線を貫いている点です。

日本の自動車メーカーは、過去にはコンパクトカー、現在では軽自動車やミニバン、SUVの生産に力を入れています。これは売れる車を作ることが経営上重要であるため、間違ってはいません。

しかし、スバルはそうした国内市場の傾向に左右されず、海外市場でのニーズに応えるモデルを多く展開しています。これにより、スバルは国内外で独特の地位を築き、特に四輪駆動技術やボクサーエンジンなど、独自の技術を持つ車を愛好するファンに支持されています。

スバルの主力ラインナップ

スバルは、ミドルサイズのセダンやステーションワゴンを主に作り続けているメーカーです。多くの人が車の維持費などを気にする一方で、スバルのこのような特徴を好む車好きもいます。

「スバリスト」と呼ばれる熱狂的なファンがいることもスバルの大きな特徴です。車を買い替える時、多くの人は同じメーカーの車にすることが多いですが、スバルの場合、この傾向が特に強いようです。

スバルの魅力に興味があるなら、試乗してみるのがおすすめです。軽自動車については、かつてスバルサンバーなどの人気モデルがありましたが、現在は他社製造の車（OEM）を扱っています。

マツダと同じく、現在の国内市場で主流の軽自動車やミニバンをあまり好まない方には、スバルが良い選択肢になるでしょう。最初の車選びでスバルを選ぶ人は少ないかもしれませんが、何度か車を変えた後、新しい体験を求める時にスバルを検討するのは良いアイデアです。

⇒スバルのラインアップ

三菱【近年はトラックのメーカーという印象】

三菱は近年、特に国内市場での勢いが鈍化しています。特にトラック部門を除くと、目立った活躍を見せる部分が少ないのが現状です。

かつてはスバルと並んで、ラリーカーの製造・販売に力を入れていました。特に「ランサーエボリューション」というモデルは、その高性能で多くのファンを魅了しましたが、残念ながらランサーエボリューション10を最後に製造・販売を終了し、現在はそのラインナップから姿を消しています。

近年の三菱メーカー戦略

三菱の軽自動車であるeKシリーズは、日産デイズとほぼ同じ車で、共同開発された車種です。しかし、三菱eKよりも日産デイズを選ぶ人が多く、日産の方がより親しみやすいと感じる人もいるようです。

また、かつて人気だった三菱ランサーエボリューションについては、残念ながら生産が終了しています。そのため、トラック以外では、三菱の車が特に強みを持っているとは言えない状況のようです。

しかし、三菱はミニバンやオフロード車の分野ではまだ強みを持っています。これらのカテゴリーでは、独自の魅力や性能を持つ車種を提供しており、特定のニーズを持つドライバーからの支持を受けている場合があります。

三菱の主力ラインナップ

ミニバンについて話すと、三菱のデリカD:5はミドルクラスとラージクラスの中間に位置し、評価も高いです。ミニバン選びでは、3列目のシートが快適かや、たくさん人を乗せてもスムーズに走れるかが重要ですが、デリカD:5はそういった点でも余裕を感じさせます。

ミドルクラスのミニバンでは力不足を感じることがあっても、ラージクラスのミニバンが大きすぎると思う人にとって、デリカD:5はちょうど良いサイズです。

欠点としては、少し地味な外観が挙げられるかもしれませんが、これは好みの問題でしょう。

オフロード車では、三菱のパジェロやパジェロミニが有名です。

三菱がマイナーメーカーに見えることもあるかもしれませんが、ミニバンが人気の今、デリカD:5は見逃せない車です。ミニバンを選ぶ際は、ぜひ三菱をチェックしてみてください。

⇒三菱自動車のラインアップ

スズキ【軽自動車界の優等生】

スズキは軽自動車を中心とした車種で知られるメーカーです。軽自動車の分野では、特に注目されている存在の一つですね。

普通車についても、日産セレナのOEMである「スズキランディ」や「スズキスイフト」などの車種がありますが、やはり国内市場では軽自動車がスズキの主力となっています。

軽自動車の中でも、ワゴンタイプの「スズキワゴンR」は、特に人気が高い車種です。ダイハツの「ムーヴ」と共に、軽自動車の人気を引っ張っていると言っても過言ではありません。

スズキの主力ラインナップ

スズキの軽自動車は、燃費が良いことで知られていますが、屋根が高い「スーパーハイトモデル」ではダイハツに少し後れを取っているように感じられます。

それでも、スーパーハイトモデル以外の軽自動車に関しては、技術力の高さから注目したいメーカーの一つです。

例えば、軽自動車ワゴンタイプのスズキワゴンRを検討するなら、スズキはとてもおすすめです。スーパーハイトモデルのスズキスペーシアも、実際にはとても良い車なので、ダイハツのタントやホンダのN-BOXに固執していなければ、比較のためにスズキのディーラーを訪れてみるのも良いでしょう。

⇒スズキのラインアップ

ダイハツ【最近は女性に支持される車メーカー】

ダイハツは軽自動車の製造で知られていて、特に「ダイハツタント」というスーパーハイトモデルが人気です。過去から今にかけて、ダイハツは「ムーヴ」などのワゴンタイプの軽自動車でスズキと競い合ってきました。

スズキは燃費の良さや運転のしやすさに注力して軽自動車を開発しています。一方、ダイハツは車内の広さや乗り心地など、車内で過ごす時間の快適性に重点を置いているようです。

ダイハツの主力ラインナップ

女性や主婦層を対象にしたマーケティング戦略の一環として、2015年にはダイハツからウェイクというモデルが発売されました。

この車は軽自動車の中で特に室内空間が広いことが特徴です。サイズは小型のコンパクトカーに匹敵するほどで、見た目だけでは軽自動車かどうか判断がつかないほど大きいです。これから他のメーカーがどのような車を競合として出してくるのかが注目されています。

もし、背が高くて広い室内を持つ軽自動車を探しているなら、ダイハツの車種をチェックするのがおすすめです。

⇒ダイハツカーラインナップ

車を買うならどのメーカー？まとめ

欲しい車種について情報を整理することができましたか？似た車種同士を比較することで、自分が本当に欲しい車を見つけることができます。

でも、それが難しいと感じるなら、トヨタやホンダの車を選んでみるのもいいでしょう。なぜなら、日本の乗用車市場は、これら2つのメーカーが中心となっているからです。トヨタやホンダの車なら、品質が良いのはもちろん、外れがないと言えます。

車を売る時の価値についても、これら2つのメーカーの車は高く評価されがちです。特にトヨタは、海外での需要も高いため、とりあえず車を選ぶならトヨタがおすすめです。

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