- 「廃車無料」「引き取り無料」そして「有料引き取り」は損!
- どんな車でも資源価値・パーツ価値・税金の払い戻しを考えると3万前後の最低価値(ガリバー談)
- 今は査定依頼後にメールで車価値が分かる!
どんな車でも買い取ります!という広告をよく見ますが、実際に査定を受けてみると値段が付かないということもあり、「結局買い取らないのかー」と当たり前の不満が出てきます。
それもそのはずで、「車には資源価値があって税金の払い戻しもある」、そして「リサイクル費用も払っているのに廃車が無料っておかしくないか?」と考える人が今増えています。
こちらでは、「どんな車でも買い取ります」という広告表記が本当なのか嘘なのかをみていきます。
また、ガリバーでは3万円買取キャンペーンをしていますが、実はキャンペーンではなくわりと一般的に行われていることであることをみていきたいと思います。
どんな車でも10万円は無理なのか
どんな車でも買取を行えるのは、リサイクル料金を事前に預託していることで、処分に費用がかからないことが一つの理由です。
また、リサイクル過程で出る鉄くずは資源としての価値が1万円前後ありますし、さらにパーツとしての価値があります。
さらに未経過分の税金や自賠責保険は永久抹消をすることで回収することができますので、どんな車でも買取は価値があるものに対して当然に行われるので、別にありがたいことではないことが分かりますね。
自動車重量税が還付される場合があります!
車検の有効期間が残っている自動車を使用済自動車にする場合、残りの有効期間に応じ
自動車重量税の還付を受けることができます。
申請は、運輸支局などにおいて、永久抹消登録などの申請と同時に行います。
詳しくは、国税庁のホームページ(使用済自動車に係る自動車重量税の廃車還付制度について)
をご覧ください。引用:自動車リサイクルシステム
したがってどんな車でも買取は真実なのですが、別にありがたいことでも何でもないことを知っておいて欲しいと思います。
車の最低価値とは
最低価値見積もり | 普通車 | 軽自動車 |
リサイクル料金 | 1.5万円前後 | 1万円前後 |
自動車税還付 | 平均1万円ほど | 無し |
鉄資源※ | 1.5万円前後 | 1万円前後 |
パーツ回収 | 0円から5万円以上 | 0万円から3万円以上 |
車検残 | 0円から5万円前後 | 0円から3万円前後 |
合計 | 4万円以上 | 2万円以上 |
※鉄資源は車の重量40%前後が回収目安、車重量は普通車は1.5トン、軽自動車は1トンとして、鉄価格は20円/kgから30円/kgのため25円/kgで計算
車の最低価値を計算して表にしてみたところ、普通車では4万円以上、軽自動車では2万円以上が目安になることが分かりました。
業者の人件費や引き取りの運搬に掛かる費用を引けば、おおむね3万円の車最低価値があるという助言も計算が合いますね。
またパーツ回収や車検残を考えるとさらに上乗せされることや、車販売前後の整備による利益、また車買い替え時の人に連絡が取れるという価値があります。
以上を踏まえると、車を売るならば車買取額で5万円以上を目指したいところです。
無料や有料引き取り・廃車がもったいない理由
廃車をするほうは、リサイクル料金を負担せずに車の鉄くずなどの価値やパーツとしての価値、また税金の払い戻しがあって、さらにはあわよくば処分費用をもらうというのはむしが良すぎます。
さらに、買取店の場合には車買い替えの顧客リストが手に入りますので、こんなにおいしいことはありません。
そのため、廃車や引き取り無料、また買取であっても3万円の最低価値があることを思い出してください!
なお、この買取で3万円の最低価値というは、ガリバーの査定担当者から電話で聞いた話をもとにしています。
ガリバー担当者が教えてくれた3万円の価値
2018年の初頭に親戚が車が買い替えることがあったので、古い車を一括査定で売った時に、車には共通の価値があることを、車買取店であるガリバーが教えてくれました。
- 車は税金の還付や資源価値があるので3万円の価値はあること
- 他業者が頑張って3万円で買うというのは車の最低価格だから話半分で聞くこと
- 価値が低いので引き取りや査定には行かないが持ち込みならガリバーで売ってほしいこと
次にあげる動画は音声の応答だけになっているので、相手側の声を聴くことはできませんから、話していた内容をまとめたものは上にある3項目です。
過去には積極的に査定に来た業者も車価値を見た上で、人件費をかけるかどうか決めるというのは、車オーナーにとっても業者にとってもありがたいことです。
意外にも親切なガリバー担当者
電話では車の内容について詳しく聞かれたのですが、ガリバーの担当者から助言をいただきまして、「他の業者が3万円の価値を付けるのは最低価値です」ということを親切にも教えてくれました。
実は2019年の正月現在、ガリバーは「どんな車でも3万円で買取キャンペーン」をしている手前、このようなことをいうのはちょっと整合もとれなくなってしまうので申し訳ないのですが・・・
そのため、補足しておくとガリバーは悪い評判が多いといわれていますが、電話で話した印象はそういったことはなく、また2年前からイメージアップを図っていることもあって、今回親切にも車の最低価値を教えてくれたということになります。
どんな車でも5万円~10万円以上の可能性は車種次第
廃車するしかないと考えていた車が、5万円から10万円というケースや、それ以上の買取額になる可能性があります。
次の画像はebayという日本でいうヤフオク!のようなサイトで、中古車ハイエースを検索したときのものです。
これを見てわかるようにタダ同然で仕入れた古い車を需要がある国に持っていくだけで43万円超になるというわけで、しかも税金の払い戻しや引き取り費用をとり、それを何千・何万と輸出したらどれだけ利益が出るのかと思います。
実はこれについて私自身も身内で実体験があります。
情報不均衡は転売利益の源
昔、私の親戚が中古バイクの買取をしていましたが、ただ同然で仕入れたホンダスーパーカブを輸入業者に10万円以上で売って儲けていた者がいます。
日本では使われないようなバイクでも海外では需要があったりするので、認識の違いでここまでの差額が付くのですね。
ただ、今はインターネット全盛期で情報を取得しようと思えば誰でも(正確性かさておき)すぐに取得することが出来ます。
ですから、この親戚は当然廃業してしまったわけですが、このように知っているかどうかだけで損をしてしまうなんていうケースも多いのです。
どうかこちらを確認しているあなたには損をしないようにしていただきたいものです。
車がいくらか査定依頼後に見れる方法
車価値があるかどうかは実際に査定を受ければわかるのですが、それ以上に査定申し込みをするだけで分かります。
というのも最近の一括査定は、価値が小さい車に関しては査定をするほどでもなく、車種や走行距離などの条件ですぐに車価値がわかってしまうからです。
そのため、私の親戚が車一括査定を使ったときも積極的に車を見せてほしい!というよりは、3万円の価値があるから他の業者に騙されないで!とガリバーの担当者が親切に教えてくれたわけです。
なお、その後にメールでも車価値を教えてくれる業者がいて、10万円ほどの車買取額を期待していたのですが、やはり厳しく「0万円から5万円という査定額」の評価でした。
このように車価値を調べるのに一括査定を使うハードルも下がっていますので、もし車の価値はどれぐらいあるのかを見たい場合は試してみると高く売れる可能性がある車をうっかり安売りしなくて済みます。
ところでここまで見てきたように、動く車に最低3万円の価値がある、ということがわかってもらえたと思いますが、そのことが分かったうえでもどうして廃車無料や引き取り無料、またうっかりすると引き取り有料の業者が現れるのでしょうか。
これについては業者のビジネスを見ることで理解できます。
車買取・廃車業者のビジネス
車買取と廃車をする業者のビジネスについては、一般のオーナーから車を仕入れて主に業者などに売るということで共通していますが、仕入れる車の質に違いがあります。
またビジネスモデルとして両者が異なるのは、費用の大小で採算が取れるかどうかという点、または業者が利益をいくらとりたいのかということです。
どちらの業者も利益は取れるだけ取りたいわけですが、廃車業者はどちらかというと薄利(利益が小さくなる)となることが多く、引き取りなどの諸費用を取ることや、車評価を標準よりも下げるなどもする必要があるでしょう。
このことは、車の価値がないといって買取すれば0円、もしくは引き取り費用なんてものをとる場合があります。
もちろん、離島などで輸送費が高くなる場合もありますが、無駄に業者に利益を渡す必要はありませんよね。
そして、車オーナーとしても車の質で業者を選んでいるところはありますが、実際には考えている以上に車価値があったりしますので、うっかり安売りや無料引き渡しをしてしまうケースが多いのが現状です。
費用を考えると0円という買取金額もありえるわけですが、引き取り費用などが多くかかる場合を除けばお金を払うことはないということです。
車は最終的にくず鉄としての価値もありますからね!
車買取額1万円は最低でも目指したい!
ここまで見てきたように、車を売るときは普通車ならば3万円以上、軽自動車ならば2万円以上が最低価値ですので、この金額以下の査定額で売る場合には、費用が多く掛かっている場合を除けば、他に買う業者を探すべきでしょう。
車を売却した場合には1万円から2万円の支払ったリサイクル料金が帰ってくることから、資源的価値や普通車の自動車税還付分を考えると、このような最低価格があるということでした。
その点についても親切にもガリバーの担当者から電話で裏付けを得られたことも大きいと言えます。
さて、そんな中でどうみても価値が付かないような車以外であれば、車買取金額5万円を目指してほしいと考えています。
車の最低価値は話した通りですが、実は車を売る人というのは車を買う可能性が高く、買う車にもよりますがその情報についても1万円以上の価値が存在します。
というのも、例えばチラシを配るのもお金が掛かりますし、テレビCMで車を買う人を集めるのにもお金が掛かるところ、車の買い替え時期にあたる人と連絡が取れることは大きな利点となるのです。
以上より、車を売る場合は車買取金額を5万円を目指してほしいというのが当サイトの意見です。
相見積もりを取って高く買う業者を探して1万円でも高く売るようにしてくださいね。
なお、どうみても廃車にするしかないような古い車の場合には、必ず還付金などが受け取れる業者を選ぶようにしてください。
⇒還付金が受け取れる業者に廃車依頼したい場合はこちら【当然無料】
廃車よりも買取が有利なのはなぜですか?
廃車よりも買取が有利なのは本当で、その理由はリサイクル料金の還付があるためです。
リサイクル料金は車を廃棄処分にするときのために、事前に前払いをしている費用ですので、売った場合には返ってくることから、廃車よりも買取のほうが有利なのです。
もちろん廃車にしなければいけないような車をわざわざ買取するわけにもいきませんが、買取の場合にはリサイクル料金の還付があるということを覚えておきましょう。
古い車で10万円の査定額でしたが安いですか?
車の価値を知らない限りは高いか安いか判断できませんが、ほとんど査定額が付かないような車であれば10万円の査定額は良いといえるでしょう。
おそらくですが、全く査定が付かないような車ではなく、7年落ちぐらいで買取業者としては「タダに近い査定額で仕入れて10万円から15万円ぐらい利益を抜こう」というぐらいの車だと思います。
そのうえでは査定額交渉などで善戦したと考えて良いのではないでしょうか。
車買取の最低保証はいくらですか?
車買取の最低保証額はその業者や車種によって変わってきますが、少なくとも有料引き取りなどは無いようにしたいですね。
ガソリンスタンドなどで「廃車無料」と書いてある旗がありますが、無料でも多少利益が抜けるので宣伝しているわけです。
税金の還付などを考えると、1万円前後の査定額は最低欲しいところです。