ダイハツトールは、コンパクトなボディサイズながら広い室内空間を実現したハイトワゴンです。全長3,700mm、全幅1,670mm、全高1,735mmというサイズで、ターボと自然吸気の2種類の1.0L直列3気筒エンジンを搭載しています。トールの特徴は、使い勝手の良さと経済性を両立させた実用的な1台といえるでしょう。
これだけ見ると、最近流行っている大きめの軽自動車を普通車にしたような車で「なんか良さそうじゃない?」って思いますよね?
ここが落とし穴なんですよ…
ダイハツトールはなんか遅くて後悔?評判レビュー
上の動画はダイハツトールの姉妹車であるトヨタルーミーなのですが、基本的に全く同じ車なのでぜひみてもらえるとこのページの内容が分かりやすいです。
ここで「ダイハツトールはなんか遅い」というところですが、そりゃ非力なエンジンに車をちょっと大きくしたり人や物を乗せまくったら遅いのは当然です。
しかし、ターボであればまだマシなのですがそうなると燃費が心配だったりとなかなか難しい車です。
トールの悪い評判口コミ
トールの悪い評判口コミは、やはり遅いというところが重要になってきます。
そして前の段落で書いたように、非力なエンジンで頑張ってアクセルを踏むと想像以上に燃費が悪くなってしまう点で、維持費を考えてこの車にした方は購入したことを後悔してしまうという構造になります。
買った方の意見を代弁すれば「それなら軽自動車で良かったじゃん…」となるわけですね。
加速性能に不満の声が多数
自然吸気エンジン(NA)モデルの加速力不足への不満 トールのNAエンジンは最高出力69PS、最大トルク92Nmしかなく、1トンを超える車重に対してかなり非力です。実際に乗ったユーザーからは、「アクセルをかなり踏み込まないと加速しない」「追い越し加速に時間がかかる」「坂道では失速しそうになる」など厳しい意見が多数。とにかくパワー不足が否めません。
ターボ車でも不満は解消されず NAの非力さを補うべく設定されたターボ車ですが、最高出力98PS、最大トルク140Nmに向上したものの、「アクセルを踏んでもすぐには加速せずモタつく」「高速道路の合流が不安」など、ターボ車でもまだまだパワー不足を指摘する声は少なくありません。軽自動車のようなキビキビ感はないと酷評するユーザーもいます。
燃費の悪さを指摘する声も
カタログ燃費と実燃費の乖離に不満 トールのカタログ燃費は、WLTCモードでNA車が18.4km/L、ターボ車で16.8km/Lとなっていますが、実際に乗ったユーザーの計測では「街乗りメインでNA車なら13km/L程度、ターボ車なら10km/L程度」という報告が目立ちます。期待したほどの燃費の良さは得られていないようです。
車重の重さが足を引っ張る 燃費が伸び悩む原因の一つとして、車重の重さが指摘されています。トールは全高1,735mmと背が高く、車重は1トンを優に超えるため、1Lクラスのエンジンには荷が重すぎるようです。「この車重と排気量の組み合わせでは、燃費の良さは望めない」という厳しい声もあります。
足回りの柔らかさに不満
ふわふわ感が強すぎて不安定 全高が高いトールは重心も高くなりがちで、サスペンションの設定も柔らかめになっています。そのため、「フワフワしすぎて安定感に欠ける」「車の動きに遅れを感じる」といった不満が多数寄せられています。「まるで船に乗っているよう」と表現するユーザーもいるほどです。
コーナリング時のロールへの不安 背の高さから、コーナリング時のロールも大きくなりやすいトール。ユーザーからは「カーブでは大きく車体が傾く」「スピードを出すと怖くて曲がれない」など、ロールの大きさへの不安の声が多く聞かれました。サスペンションの改善を望む声もあります。
ブレーキングの効きの悪さも指摘 足回りの柔らかさ故か、ブレーキの効きの悪さを指摘する声もあります。「フカフカしていて制動力が弱い」「ブレーキを踏んでも踏み始めの効きが今ひとつ」など、ブレーキのフィーリングに不安を覚えるユーザーが一定数います。
その他の不満点
シートの座り心地の悪さ トールのシートに関しては、「座面が短くて腰が痛くなる」「ホールド性が無くて座り心地が悪い」など辛辣な意見が目立ちます。長距離ドライブには不向きとの指摘もあり、改善が望まれる部分と言えそうです。
安っぽいインテリアの質感 内装の質感についても、「プラスチックの安っぽさが目立つ」「同価格帯の軽自動車と比べて見劣りする」など厳しい評価が散見されます。価格相応とも言えますが、ライバル車に比べてコスト削減が過剰との印象は拭えません。
物足りない装備の充実度 装備面でも、「ディスプレイオーディオが使いにくい」「シートリフターがない」「コンビニフックがない」など、細かい装備不足への不満が多数指摘されています。同クラスの他車と比べて装備が寂しいのは否めない印象です。
トールの良い評判口コミ
トールの魅力は何と言っても室内の広さです。全高1,735mmという高さを活かし、大人がゆったりと座れる居住空間を確保しています。また低床フロアで乗り降りもしやすく、両側スライドドアの大きな開口部によって、小さなお子様連れでも使い勝手が良いと好評です。街乗りを中心とした実用性の高さが売りの1台と言えます。
総評
口コミを見る限り、パワー不足や燃費、走行性能への不満が大半を占めていますが、広い室内や使い勝手の良さは高く評価する人も多いため、一概に酷評とは言えないでしょう。とはいえ、価格と性能のバランスを考えると、同クラスの他車と比べやや劣る部分が目立つのは事実です。
クチコミについては、カービューやカーセンサーで分かりやすく解説されています。
こちらの記事ではそれらを元に解説していますので、元記事を見たい方は以下のリンクを参照してください。
まとめ
ダイハツトールは、コンパクトなボディに広い室内を実現した使い勝手の良いハイトワゴンですが、パワー不足や燃費の悪さ、柔らかい足回りなど、走行性能面での不満が多いのが特徴です。一方で、広い室内空間と両側スライドドアは子育てファミリーから支持されており、街乗り中心なら許容できるという声もあります。
総じて、スペックや装備質感を求める人には不向きな面がありますが、室内の広さと使い勝手を最優先したい人には選択肢となり得る1台といえるでしょう。ライバル車と比較しながら、実際に試乗して自分に合うかをよく見極めることをおすすめします。
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